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八ヶ岳の絶景ポイントと展望の山

八ヶ岳の絶景ビューポイントと展望の山 平沢峠  山梨県の清里の北東にあり、また長野県の野辺山天文台のすぐ近くにある平沢峠。  初めて来たのはもうどれくらいに前なるのか。確かまだ情報の少なかったネットで見付けて、地図で道を探し、この雄大な八ヶ岳の景色を見た時にはものすごく感動しました。 平沢峠からの八ヶ岳  春、夏、秋、冬と、ここへは何度も来ており、時には天気が悪く山が隠れて見えない時もありましたが、ここからの八ヶ岳の山並みは、いつまで見ていても見飽きることがありません。  ちなみにここは日本海と太平洋の分水嶺だそうで、峠はそういう場所に位置しています。 飯盛山  平沢峠の後ろ(東側)にある山で、“めしもりやま”と読みます。福島県の会津若松にも白虎隊で有名な飯盛山がありますが、こちらは“いいもりやま”です。  この山は清里からも登れるそうですが、まだ平沢峠からしか登ったことはありません。この平沢峠からのコースは特に危険なところもなく、山頂までは1時間ほどの行程です。そして天気が良ければ、山頂では360度の大パノラマが広がります。  今回は入口からずっと雪が積もっていましたが、踏み跡もしっかりあり、アイゼンははめず、結局そのまま登って降りてきました。軽アイゼンがあると滑らず安心だと思います。 雪に覆われた登山道  木々の間を登っていくと、そのうち開けた斜面になり、振り返ると八ヶ岳があります。峠から少し登っただけなのに見え方がけっこう変わります。  山の北側の林の道を登るようになると、近くの野辺山天文台のパラボラアンテナや、その奥の浅間山が見えます。浅間山は下の方まで白くなっていました。  そして分岐の標識で、右(南西)の飯盛山方面に行くと、すぐに視界が開け、正面に南アルプスや鳳凰三山の山々、左に視線を移すと、富士山と目指す飯盛山の山頂を一望できます。  三角形の飯盛山の山頂は、雪に覆われ白くなっています。 南アルプス(正面)と富士山や目指す飯盛山山頂(左)を一望する  日当たりのよい場所では、雪が溶け、ぬかるみ始めている所もありました。気温は低いものの、このあたりは風も弱く、日差しが暖かいです。それにしても太陽の光がまぶしく、サングラスなしには歩けません。 飯盛山が近くなってきた  そしてピラミッドのような山容が特徴の、飯盛山の山頂に着きました。山頂はさすがに風が強いで

雪山と青空

久しぶりの雪山  久しぶりに山に行きました。そして一年ぶりの雪山歩き。  今回行ったのは、富士山北側の御坂 (みさか) 山塊の山並みにあり、山梨側からも見える釈迦ヶ岳 (しゃかがたけ) 。  人が少なく、短い行程で登れ、しかも山頂からの景色がとてもいいので、無雪期には何度か行っていますが、雪の時期は初めてです。 夜明けの富士山  真っ暗な中、車を走らせて行き、天気がどうなのか、富士山が見えるのかまったく分かりませんでしたが、だんだん明るくなり、河口湖のほとりの大石公園に付く頃にちょうど夜明けを迎えました。  富士山の東側に日が当たり、何となく赤くなっていましたが、それ以上は赤くなることもなく、周りが明るくなってきたのを見届け、登山口へ向かいました。 夜明けの富士山 夜明けの富士山 駐車場までが…  登山口であるすずらん群生地の駐車場まで行きますが、途中の道路は雪があり凍結をしていて、さらに轍も出来ていて、またやわらかい雪の上でスタックもしてチェーンをはめないと抜け出せないのかと心が折れかけました…。車などが走った後の雪がガタガタになって固まってくれたおかげでスタッドレスだけで走れたのかと思ったりもしますが、これがツルツルの凍結だったらたぶんすぐに行くのを諦めていました(これからの季節は気温が上がって溶けたものが夜中に凍るのでしょうか…)。  なんとか駐車場に到着して知人と合流。車はすでに数台ありました。ここは日が出ていますが、気温は低く寒いです。  登り始めてすぐに暑くなるのは分かりきっていますが、上を一枚羽織って出発。雪の下は凍っていたので、駐車場からすでに前爪のあるアイゼンを装着。滑る心配がないので安心です。 いざ釈迦ヶ岳へ  登山道も入口から当然雪があります。気温が低く凍りぎみで沈み込むこともなく歩きやすいです。 釈迦ヶ岳の登山道入口  まずは尾根道の分岐点まで登ります。そしてここで左折。尾根道をアップダウンを繰り返しながら山頂へ向かいます。雪道はトレースが出来ていてそれを辿って歩いていきましたが、スネのあたりか膝くらいまで積もっているようです。  尾根道の木々の葉が落ちているので何となく富士山や山梨の方の山も見えますが、ずっと視界はよくありません。  そして山頂近くの雪の積もった岩場などはとても登りづらく、足の置き場を一歩一歩確認しながら登っていきます。 釈

『神々の山嶺』を読んで

『神々の山嶺』(漫画)を読んで 前回の投稿からあっという間に3ヶ月ほども経ってしまい、いつものことながら時間が経つのが早すぎるとしみじみ感じています…。 そんななか、『神々の山嶺 (いただき) 』の漫画を読みました。夢枕獏さんの小説は2018年にネパールに行く前に読んでいましたが、その後、漫画があることを知り買い集めていたものの、流し読みしかしておらず、今回やっとちゃんと読みました。文庫版で全5巻。 エヴェレスト街道から遠くにエベレストを眺める ストーリーは忘れているところが多く、ああこんなこともあったなと思い出しながら読んでいました。ネパールの埃っぽさやカトマンドゥを充たしている独特なニオイを思い出しました。 それにしても、谷口ジローさんの描く山とクライマーの描写がすごいの一言に尽きます。額に入れて飾っておきたいほど。 自分はエベレストはもちろんのこと、富士山と同じくらいの標高より高いところへ登ったことはなく、壁もやったことはありませんが、主人公たちの攀 (よ) じる山の、その空気感、高度感、息苦しさ、岩肌の冷たさ、緊張感、恐怖感、焦燥感、山頂に出た時の開放感、そしてその後に待ち受ける絶望感などがとてもリアルに伝わってきました。

インドア派

最近の山行 昨年はほとんど山に行かず、山行はぼろぼろだったけれど、それに引き続き、今年に入ってからは正月に雪の金峰山に登ったくらいで、その後も何だかんだで山には行かず、すっかりインドア派に。  金峰山ではストックでいいところをわざわざピッケルを出して使ったけれど、冬山装備はまったく宝の持ち腐れになり、また一から体を作らないと、テントを担いでの山行もつらいかも…。 雪の金峰山山頂の五丈石と富士山(左)

ヒマラヤ街道とカトマンズ

ヒマラヤ街道トレッキングとカトマンズの旅行記 ネパールでのヒマラヤ街道トレッキングとカトマンズ散策の旅行記を書きました。2018年秋に訪れました。 ヒマラヤ街道トレッキング 世界一高い山、エベレストへとつながるヒマラヤ街道を歩きます。 エベレスト遥か遠く(ヒマラヤ街道にて) カトマンズ散策 カトマンズの街中の散策や、ヒンズー教のパシュパティナート、仏教のボダナート訪問記です。 カトマンズのボダナートにて

雪の八ヶ岳(赤岩の頭)

雪の硫黄岳(赤岩の頭まで) 2月の厳冬期、Dさんと雪の八ヶ岳、硫黄岳へ行くことにしました。ここは初心者向けのコースで難しいところなどはありませんが(雪崩の危険はあります)、すこし距離が長いです。 冬の林道歩き 前日にDさんの家に泊まり、まだ暗いうちに美濃戸口へ。さすがに厳冬期の山は寒いです。車の中で準備をして林道を歩いていきます。雪山装備は重いので、この林道がけっこう長く感じます。夏なら車で入れるのですが…。 そしてようやく、やまのこ村・赤岳山荘に到着。少し休憩をします。ここは標高1,700mくらいで、温度計を見るとマイナス15℃。歩いているのでそこまで寒さは感じません。 遠くに阿弥陀岳 マイナス15℃ 車もいくらか入ってきています 赤岳鉱泉へ 美濃戸山荘から北沢の林道を通って赤岳鉱泉を目指します。この林道歩きも地味に長いです。途中からは沢沿いを歩くようになり、横岳が見えるようになるともうすぐ赤岳鉱泉です。雪の上に光が入ると、キラキラと光り、とてもきれいです。赤岳鉱泉ではアイスクライミングの練習ができます。そして間近に迫る横岳の岩峰群。真冬でもこの岩に登る人がいるのがすごいです。 小屋の脇で水分と栄養を補給。ずっと外にいると寒いので、アイゼンを履き、ピッケルを手に、頃合いを見計らって歩き始めます。 美濃戸山荘の前にも雪が 木々が白くなってきれいです 太陽が顔を出し横岳が見えてきた 赤岳鉱泉のアイスクライミング 間近に迫る横岳の岩峰群 赤岩の頭 赤岳鉱泉から登り始めて早くから体にこたえはじめ、休み休み登っていきます。林道歩きのペースが早かったのか、それともエネルギー不足か、単なる体力不足なのか…。Dさんに待ってもらいながらゆっくりと…しか登れません。木がまばらになると、八ヶ岳の核心部が目の前にあらわれます。すごい景色で見入ってしまいます。 林の中を登ります 深い色の青空と真っ白な雪 雪の斜面からは八ヶ岳の核心部がよく見えます(左から横岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳) 赤岩の頭 雪の斜面にピッケルを刺しギュルッギュルッと乾いた音をさせながら一歩一歩登り、やっとのことで赤岩の頭(2,656m)に到着。パックを下ろしてしばらく休憩しま

冬の伊豆ヶ岳

冬の伊豆ヶ岳 今回行く山は伊豆ヶ岳という名前ですが、伊豆にあるのではなく秩父(奥武蔵)の山です。人気のある山だそうで、シーズン中は混むそうです。 電車に乗って 西武秩父線の正丸駅に車を止めようと思っていましたが、ちょうど満車になってしまい、しかたなく次の芦ヶ久保駅にある道の駅に車を止め、ここから正丸駅まで電車に乗って一駅戻ります。駅は日陰になっていて、うっすらと雪が積もっていました。 芦ヶ久保駅 車が止められなかった正丸駅に戻ってきた 山歩き 里山を歩いて、続いて山道を歩き、五輪山という広場へ出てきました。ここは地面が凍っていました。氷の上に土がかぶさっているというような感じです。 今回もあまり人と出会わず、静かな山歩きです。 空を見上げて 冬の乾いた山道 五輪山の休憩スペース(地面は凍っていました) 岩場 五輪山から少し行くと大きな岩が見えてきます。ここが男坂でチャートで出来ている岩に鎖が付いています。遠くから見るとそうでもありませんが、近づくとそれなりの斜度があります。Aさんは女坂の巻道を行き、山頂で合流することに。 岩は少し滑りやすく、鎖を頼りに登って見下ろすと、木々の葉が落ちているせいもあってか、見晴らしはよく、けっこうな高度感を感じます。遠くには冠雪した山々も見えました。 ※今(2019年現在)は入口にロープが張ってあるという情報も見かけます。 チャートの岩場(2017年2月当時) 近づくとそこそこの斜度で、鎖が付いています(2017年2月当時) 岩場の上からの眺め。遠くには雪山の山並み(左は浅間山?) 伊豆ヶ岳山頂 岩場をやり過ごししばらく歩くと山頂(標高851m)です。山頂はそこそこの広さがあり、何グループかの人たちが休憩をしていました。ここでお昼に。 山頂から子ノ権現へ向かって吾野駅で電車に乗るというルートもありますが、まだまだ時間がかかりそうだったので、今回はやめて、途中まで来た道を帰り、そこから正丸峠経由で下りることにしました。岩場は通らず女坂を行きましたが、女坂は岩場ではないだけで歩きやすい道ではありませんでした。そしてしばらく歩いて正丸峠の茶屋へ。 伊豆ヶ岳の山頂付近 伊豆ヶ岳山頂 枝ぶりと空がよく見える