スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

7月, 2012の投稿を表示しています

平和展へ

今年も平和展(第21回多摩市平和展)へ行ってきました。毎年欠かさず行っています。平和展には力を入れてくれているのでうれしいです。  展示のメインは森住卓氏(http://www.morizumi-pj.com)の写真展。  「核に蝕まれる地球」  福島の原発事故をはじめ、セミパラチンスクとかその他の地域の核実験のこととか、イラクで使われた(米英は認めていない?)劣化ウラン弾のこととかの展示です。同氏の写真を見ていて、カメラとはこういうもののために使うのだ、というようなことを教えられた気がしています。 (昨年買った『〈JVJA写真集〉3・11 メルトダウン』(凱風社)のカバーの写真も森住氏の写真でした。)  次の会場は、広島・長崎の原爆(毎年展示されているパネル)、と広島の千羽鶴の禎子さんのパネル展示。またこの地域にあった陸軍の弾薬庫の遺構の展示。  そしてベトナム戦争で使われた枯葉剤(ダイオキシン)被害の展示(西村洋一氏)。  枯葉剤の影響で、寝て起きて食べるというような、ただ生きるだけのことが困難なほどに障害を負って産まれた方々の写真が多数展示されていました。以前インターネットで彼ら彼女らの事を知り、まだベトナム戦争は終わっていないのだと思っていましたが、現在でもまだ終わってないです。  たまにニュースなどで見かける言葉に、「非人道的な兵器」というものがありますが、これはいつも思うけれど、発想としておかしい。人間(生物)を害するものに、人道的なものなんてあるはずがないし、しかも環境を汚染して、自然を破壊するおまけつき。人道的という言葉自体にも何か偽善的なものを感じますが…。

お墓参り

お墓参りは涼しい午前中に、と思っていましたが、朝から30℃。お墓は綺麗になりました。東京の方は7月がお盆だったりするので、みんなお墓参りは終わってるんだろうなと思っていましたが、手入れのされているお墓の方が少ないようでした。  夏に行くお墓参りが、なぜか、記憶によく残っています。  お墓参りの帰りに買い物に寄って、家に帰って、車を修理に出しに行って、歩いて帰って来て、歩いてまた取りに行って、買い物に行って、 と、いろいろ出たり入ったりしていたら、さすがにバテました。冷たいものを取り過ぎた気もしないではないですが…。夕立にでもなって、夜の気温が下がってくれれば、もう少し過ごしやすくなりそうなものだけれど、なかなかそうも行かないですね。

改修中。

改修中のベランダからの空と夕焼け。窓が開けられるようになって、風が通るようになったので、蒸し風呂状態からは解放されました。  今日は海の日、だったんですね。もともと祝日はその日に意味があって制定されたものだと思っているので、いまだにハッピーマンデーの意味が分からない。  何はともあれ、ヨーソロー。

蓮と睡蓮(秩父にて)

札所巡礼はいつも冬に行っているので、お寺へ蓮を見に行ったのは今回が初めてです。秩父は水も綺麗だし、花も綺麗だし、お蕎麦も美味しい。  札所12番のお寺(野坂寺)には大きな蓮の鉢がいくつも置いてあるので、蓮が咲いている時に見に行きたいと思っていました。蓮だけなのかと思っていたら睡蓮がたくさん咲いていました。蓮の花はつぼみが多かったので、花の見頃はまだまだ続くのでしょう。  札所25番の久昌寺。冬のお参りの時には全く気が付いてもいませんでしたが、こんな風に咲いていたんですね。  今日は札所巡りで歩いている方を見かけましたが、夏のお参りは熱中症にどうぞお気を付け下さい。

行ってみた。

ここ何週間か、金曜日ごとに反原発(脱原発?)のデモが行われているので、何はともあれ自分の目で見て感じなければ何も始まらないと、とりあえず一人で国会議事堂へ向かってみました。桜田門の駅から歩きましたが、議事堂に近付くにつれて大勢の人々の声が聞こえてきました。『再稼動反対!』の声とともに、大飯原発が再稼動したので、『再稼動撤回!』の声も多かったです。  過激な行動などは全くなく、とても平和的なデモでしたが、おそらく混乱を避けるために(?)歩道は一方通行に規制されていたり、道路も一時封鎖されたりしていました。子供を連れていたり、私のようにひとりで歩いている人もいたり、ここにいる人達は、そのほとんどが‘いわゆる普通の人達’だと思いますが、整然と列をなして歩いている姿を見ていると、丸木美術館にある原爆の図の署名する人々の絵(第10部署名)を思い出しました。

都内慰霊の旅(その3:千鳥ヶ淵)

最後は、靖国神社から歩いて皇居のお堀の方へ行き、お堀に向かって右の方にある千鳥ヶ淵の慰霊施設へ向かいました。正しい名称は「千鳥ケ淵戦没者墓苑」というそうです。  大戦中に海外で亡くなった日本人は一般人を含め約240万人にもなるそうです(wikipediaより)が、千鳥ヶ淵は、その亡くなった方々のうち、身元の分からない遺骨や引き取り手のない遺骨を納めるための慰霊施設で、日本における無名戦士の墓というような位置付けの場所です。戦争が終わり70年近くが経ちますが、まだまだ日本へ戻っていない遺骨はたくさんあるそうで、毎年増える遺骨のために墓苑の中に新たに施設が作られたりしています。  今まで千鳥ヶ淵の名前だけはよく聞いていましたが、やっとのことでここへ来ることができたという感じがしています。白菊の花を一輪買って、墓前へお供えしました。工事の人以外には人は誰もおらず、慰霊にはとてもよい、心静かでおだやかな時を過ごすことができました。出来ることなら、みなさん無事に帰って来て欲しかった。 一輪の白菊を買って、お供えしました。 昭和天皇の詠まれた歌。 「くにのため いのちささげし ひとびとの ことをおもへば むねせまりくる」 対面にある碑にはは今上天皇の歌。 「いくさなきよを あゆみきて おもひいづ かのかたきひを いきしひとびと」 千鳥ケ淵戦没者墓苑にて。 千鳥ケ淵戦没者墓苑。 千鳥ヶ淵。桜並木で有名です。  夏至を過ぎてまだあまり日にちは経っていませんが、今日は秋の気配を感じる夕暮れになっていました。 (おわり)  2012年6月30日

都内慰霊の旅(その2:靖国神社)

市ヶ谷駅から靖国通り沿いに東に向かって歩いていると、とつぜん高い木々があらわれました。長い塀に囲まれ、ここが神社なのだなと思います。  靖国神社は、一度は行って自分の目でいろいろちゃんと見てこなくてはいけないと思っていた場所でした。そして遊就館という存在がとても気になっていました。  この資料館には主に先のふたつの大戦にまつわるいろいろな資料や遺品などが展示されています。戦地でなくなった方々の遺影、遺書や手紙も数多く展示されています。心の中は分かりませんが、確実な死を目の前にした若い方々の記した言葉からは、うわべだけではない、とても切実な、心に迫ってくるものを感じました。こういうのをことだまというのでしょうか。  戦車や戦闘機や大砲や、実物大の回天(いわゆる人間魚雷)もここにあります。回天は以前別の場所でも見たことがありますが、人間はなんてひどいものを考え出すのか…。同じようなもので特攻用の桜花という飛行機(グライダー?)やモーターボートくらいの船に爆薬を詰め込んだ震洋(島尾敏雄氏の『出発は遂に訪れず』に詳しいです)などもあります(これらは実際使われたかは忘れました)。  靖国神社に関してはいろいろありますが、自分の目で見ないと分からなかったこともあり、一度は行ってよかったと思います。

都内慰霊の旅(その1:横網公園)

初夏の陽気のなか、これまでにずっと行きたいと思っていた、都内の慰霊の場所へ出掛けました。その場所とは、両国にある関東大震災・東京大空襲の慰霊施設、そして、靖国神社、千鳥ヶ淵です。 横網町公園 国技館の北東の方向にあるこの公園には、関東大震災および東京大空襲の慰霊堂と納骨堂、資料室などがあります。納骨堂には16万人余りの方のご遺骨が納められているそうです。 以前、東京大空襲を体験された方から話を聞く機会がありましたが、都心ではあらゆるところが空襲され、焼死体が山になって積まれていたそうです。遺体をトラックに積むのですが、その数が多すぎて、ピッケルのようなもので積まれ、人間ではなくモノ扱いされてしまうのが悲しいとおっしゃっていました。空襲でも数え切れない方々が亡くなっていますが、東京に住んでいる人々で、一体どのくらいの人がこの事実を知っているのでしょうか。 私が今住んでいるところの近くは古戦場だったそうで、かつて激しい戦が繰り広げられていたようです。また河川敷は刑場になっていたこともあるそうで、普段何気なく歩いているちょうどその足元で、過去に人が亡くなっていたかもしれない。それは都心を歩いていても例外ではないと思います。観念的な話で先人達の屍を乗り越えて先へ進んでいくということももちろんありますが、実際この足元で、希望を抱きながら、また悲しみにくれながら、恐怖におののきながら亡くなった人々がいることを忘れないようにしたいと思います。 慰霊堂。壁には当時の写真や絵が飾られ、法要も行われるようです。奥に見えるのが納骨堂です。 納骨堂。16万余りの方々のご遺骨が安置されているそうです。 幽冥鐘。中国の仏教徒の方々より贈られたそうです。 空襲犠牲碑 『大正12年9月1日 関東大震災の時に、猛火と熱風にて溶解した、丸善ビル鉄柱・溶塊』(立て看板より) 公園の外に咲いていた紫陽花。 隅田川と鉄橋 このあと国技館の前の道路を南に下ったところにある回向院も行きました。人がたくさんいたので縁日か何かなのかと思っていたら、そうではなくて、みなさん塔婆を手にしていて、どうやら犬や猫の法要が行われていたようです。ねずみ小僧のお墓などがありました。 両国駅から総武線各駅停車に乗り市ヶ谷で下車。次の目的地の靖国神社へ。