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10月, 2018の投稿を表示しています

富士山麓の山歩き(1合目から6合目まで)

富士山麓の山歩き 『富士山に登る』というと、たいていは5合目までバスなどで行き、そこから山頂を目指すことが多い(一般的)ですが、5合目からしか登れないということはなく、他の山と同じように麓から登れます。 5合目(吉田口・須走口・富士宮口)へは観光で何度か行ったことがあり、多少その近くを歩いたこともありますが、そこから上は赤茶けた砂礫の単調な登りが続くだけのように思っていたので、それ以上登ってみたいと思ったことはありませんでした。 けれども山のガイドブックやネットを見ていると、吉田口の1合目から5合目のコースは樹林帯の中を歩き、変化に富んで面白いということなので、それならと行ってみることにしました。 馬返し 富士山の北側に当たる吉田口登山道を登ります。北口本宮冨士浅間神社からも遊歩道が整備されていますが、そこからだとさすがに遠いので、今回は馬返し(1,430m)の駐車場から登ることにしました。 馬返し登山口 いろいろな石碑が建てられています。 石碑 鳥居が見えてきました。 鳥居 鳥居の両脇には、狛犬が置かれているように猿?の像があります。 鳥居の脇にある猿?の像 登山道 鳥居を過ぎたあたりから登山道に入り、木に囲まれた道を登っていきます。 木々に覆われた登山道 途中、昔の小屋の名残や残骸があり、かつては多くの人がこの道を使って富士山を目指したんだなという実感が湧いてきます。明らかに廃屋ですが、古い神社を見ているような感覚で、特に嫌な感じはしません。ただ、夜や薄暗い中で一人で登るとしたら、ちょっと怖い気はしますが。 1合目にある小屋跡 緑に覆われた道をずっと登っていきます。道はとても明瞭です。 登山道 途中に見晴らしのいい場所が2ヶ所ほどありました。北側の山々を眺めながら休憩をします。遠く八ヶ岳も見えました。 山を見ながら休憩 道の脇にはコケなども。 コケ 石碑。 石碑 4合5勺にある小屋。ここからも山が見えます。 4合5勺の小屋 もう少し登っていきます。ここから上にも小屋の跡や祠などがあり、また道もはっきりしているため、登山道というより神社の参道を歩いているような気になってきます。 登山道 コ

秀麗富嶽十二景の山。雁ヶ腹摺山と高川山。

紙幣に描かれた富士山 山に登っていて富士山が見えると、やっぱり日本一の山だななどと思ったりしますが、雁ヶ腹摺山の山頂から見た富士山は、昔の五百円札に描かれたほど美しいそうで、一度見てみたいとこの山を訪れました。 ちなみに、近くにある牛奥ノ雁ヶ腹摺山 (うしおくのがんがはらすりやま) は日本で一番名前が長い山だそうです。 雁ヶ腹摺山 山頂までは歩いて一時間程度ですが、早めに駐車場のある大峠に着くように行きました。トレッキングシューズに履き替えて歩きはじめます。登山道もたいへんなことはなく、新緑の中を歩いていきます。途中大きな岩があったりします。歩いているうちにガスが出てきたようで、山頂まであと少しというところでは、周りがずいぶん白くなりました。 雁ヶ腹摺山の登山道にて 雁ヶ腹摺山の登山道にて 雁ヶ腹摺山の登山道にて そして山頂(1,874m)に着き、後ろを振り返ると、……当然まっしろ。 しばらく待っても何も変わらないので、また次の機会に来ることにして山を下ります。 雁ヶ腹摺山の山頂。ガスでまっしろです。 駐車場のあたりでは青空が見えました。山頂だけガスがかかっていたのか、変わりやすい天気だったのか…。まだまだ時間が早いので、このまますぐは帰らず、次は高川山を目指します。この山はまったくのノーマークだったのですが、山頂で話をした方に教えてもらい、地図も持っていることだし、せっかくなので行ってみることにしました。 大峠の駐車場にて 高川山 雁ヶ腹摺山から見て南側にある高川山。中央本線の線路を越していきます。道がよくわかりませんでしたが、なんとか登山口までたどり着きました。 ふたたび靴を履き替えて歩きはじめますが、草が生い茂り、クマ注意の看板がおそろしいです。スズメバチもこわいです。 男坂を登ります。それにしても、今日は初夏の陽気でとても暑い。標高が低いのもあるのかもしれませんが、とにかく暑かったです。途中ミヤマクワガタを見つけて、さすが昆虫王国の山梨!と思ったりしていましたが、汗をかきつつ山頂へと黙々と登っていきます。 高川山 ミヤマクワガタ 木々に覆われる やっと着いた山頂からは、先ほどまったく見えなかった富士山がありました。まだ雪をかぶっています。さすが大月市秀麗富嶽

幻に終わったツクモグサ(八ヶ岳、杣添尾根~三叉峰)

ツクモグサを探しに 今回は八ヶ岳と白馬(と北海道)にだけ咲くというツクモグサを探しに、八ヶ岳の横岳を目指します。例年は残雪のある時期に咲くようなので、見るのは無理かなと思っていたのですが、今年の八ヶ岳は尾瀬同様に雪が少ないようなので、探しに行ってみることにしました。 杣添尾根 向かったのは八ヶ岳の東側にある別荘の立ち並ぶ区画で、ここにある駐車場から杣添尾根を登ります。トイレなどはありません。 別荘の脇を通り、登山口を目指します。 まずは杣添尾根の入口へ 途中、枯れた沢のような場所も歩きます。 枯れた沢のようなところも歩きます 見えました、横岳。 はるかな横岳 この東屋のあたりから杣添尾根の本格的な登山道が始まります。 ここから杣添尾根へ 登山道に入って川を渡りますが、あとは樹林帯のそこそこ急な登山道をひたすら登ります。 杣添尾根の道にある川 段差が大きかったり、木の根っこがあったりで歩きにくいです。そして展望もなく、どのあたりまで来ているのかもわかりませんが、道に迷うことはないので、ただひたすら登ります。 杣添尾根の樹林帯 そして登ります。 ・ ・ ・ ずいぶん登ったように感じますが、まだ先が見えず、同行のAさんは脱落してしまいました。下りに時間がかかるので余裕をもっての判断ですが、道に迷うこともないので、ゆっくりと下ってもらうことにして、私はとりあえず山頂を目指して進みます。 杣添尾根の樹林帯 やっと空が見えてきました。Aさんと分かれて頑張って登ってもまだ30分はありました。このあたりで少し雪を見ましたが、登山道で雪を見たのはここだけでした。 杣添尾根の先には もう少し登ると、ハイマツに覆われた登山道の先に山頂らしきものが見えてきました。あと少し。 三叉峰山頂への道 遠くから見るとなだらかそうでも、登ってみると息が切れます。けれども富士山が見えてくると疲れも忘れ、登るにしたがって赤岳の山頂が出てきました。 富士山と赤岳と這松 三叉峰 ようやく山頂に着きました。横岳のなかの三叉峰 (さんじゃほう) というピークです。横岳はいくつものピークが連なった横(南北)に長い山稜で、ここ三叉峰もそのうちのひとつです。 パックを下ろして休憩し、水と、そして