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富士山麓の山歩き(1合目から6合目まで)

富士山麓の山歩き

『富士山に登る』というと、たいていは5合目までバスなどで行き、そこから山頂を目指すことが多い(一般的)ですが、5合目からしか登れないということはなく、他の山と同じように麓から登れます。
5合目(吉田口・須走口・富士宮口)へは観光で何度か行ったことがあり、多少その近くを歩いたこともありますが、そこから上は赤茶けた砂礫の単調な登りが続くだけのように思っていたので、それ以上登ってみたいと思ったことはありませんでした。
けれども山のガイドブックやネットを見ていると、吉田口の1合目から5合目のコースは樹林帯の中を歩き、変化に富んで面白いということなので、それならと行ってみることにしました。

馬返し

富士山の北側に当たる吉田口登山道を登ります。北口本宮冨士浅間神社からも遊歩道が整備されていますが、そこからだとさすがに遠いので、今回は馬返し(1,430m)の駐車場から登ることにしました。
馬返し登山口
いろいろな石碑が建てられています。
石碑
鳥居が見えてきました。
鳥居

鳥居の両脇には、狛犬が置かれているように猿?の像があります。
鳥居の脇にある猿?の像

登山道

鳥居を過ぎたあたりから登山道に入り、木に囲まれた道を登っていきます。
木々に覆われた登山道

途中、昔の小屋の名残や残骸があり、かつては多くの人がこの道を使って富士山を目指したんだなという実感が湧いてきます。明らかに廃屋ですが、古い神社を見ているような感覚で、特に嫌な感じはしません。ただ、夜や薄暗い中で一人で登るとしたら、ちょっと怖い気はしますが。
1合目にある小屋跡
緑に覆われた道をずっと登っていきます。道はとても明瞭です。
登山道
途中に見晴らしのいい場所が2ヶ所ほどありました。北側の山々を眺めながら休憩をします。遠く八ヶ岳も見えました。
山を見ながら休憩
道の脇にはコケなども。
コケ

石碑。
石碑

4合5勺にある小屋。ここからも山が見えます。
4合5勺の小屋
もう少し登っていきます。ここから上にも小屋の跡や祠などがあり、また道もはっきりしているため、登山道というより神社の参道を歩いているような気になってきます。
登山道

コンクリートの林道のあたりから初めて富士山の山頂方面が見えます。もう一度木々の間を歩き、5合目(2,220m)、佐藤小屋を過ぎる頃には木もまばらになり、上の方がよく見えるようになってきます。5合5勺の経ヶ岳を通って、6合目まで行きます。
六角堂
富士山の上の方がよく見えるようになってきました。
経ヶ岳近辺より
お地蔵さん?
経ヶ岳にて

6合目

6合目(2,390m)が近づいてくると、5合目までの道とはうって変わって、よく知った富士山の登山道の様相を呈してきました。今回は6合目を最終地点として休憩します。日差しは強いのですが、風にあたっていると寒いです。
富士山6合目から山頂方向を眺める
富士山を囲む山々や山中湖(北東方面)が見えます。
富士山を囲む山々と山中湖
休憩をしていると、見る間に山中湖の上に不思議な形の雲が湧いてきました。
山中湖に湧く雲
富士スバルライン5合目の方(北西方面)にも雲が湧いていました。
今回はここから富士スバルライン5合目にまわって下りることにしました。
富士スバルライン5合目へ

富士スバルライン5合目

小一時間歩いて富士スバルライン5合目の駐車場へ。最初に見えてくるのは客待ちの馬。
客待ちの馬
冨士山小御嶽神社でお参り。富士山がきれいに見えます。ここは富士山の5合目ですが、富士山は遠く別の場所にあるようにさえ感じます。
冨士山小御嶽神社より
富士スバルライン5合目は海外からの観光客でごった返していました。
富士スバルライン5合目

下山

休憩所で多めに休み、下山を開始。とりあえず来た道を引き返し、6合目の分岐を横目にまっすぐと進み、5合目の合流地点へ行きます。途中の道路ではポールがすべて谷側に倒れており、雪崩か土砂崩れがあったのではないかと思います…。
ポールがすべて谷側に…。この先が5合目の合流地点。
5合目からは来た道をそのまま下ります。ずっと下りですが、馬返しの駐車場まではけっこう長いです。特に2合目くらいからが長く感じられます。

登山道にて
登山道にて
登山道にて
鳥居まで戻ってきて、猿?にごあいさつ。
鳥居の猿?
無事下山。今日はずっといい天気が続きました。
麓の青空

静かな山歩き

富士山の1合目からの山歩きは、静かな緑の中を歩くとても気持ちのいいものでした。5合目まで行けば山頂方面も見え、富士山を登ったという満足感も得られます。道も広く明瞭で、また人も少なく自分のペースで登れるのもいいところです。ただ、観光施設や山小屋などは基本的にはないと思ったほうがいいです。

不思議な体験

今日もAさんと2人で歩いていましたが、Aさんを前にして5合目から下っている時、誰かもうひとり後ろを付いてきているような気がしてなりませんでした。確かに登山者は何人かいて、またトレランの人が後ろから追い越していくこともあったので、後ろが気になっていたのはありますが、下山後に前を歩いていたAさんにそのことを話すと、やはり同じことを思っていたそうで、私のその後ろに誰かいたような気がしていたと。少し前に、わりと近い方がおそらくこの道を通りそのまま山で亡くなっているので、感傷的に過剰な反応をしてしまっているという気もしますが、登りの時はそんな気配は感じませんでした。もしそういうことがあったとするならば、私たちが無事下山するまで見送ってくれていたのではないかと思うようにしています。

2016年6月中旬 富士山吉田口1合目~6合目
同行者 Aさん

コメント

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