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2月, 2019の投稿を表示しています

秋の硫黄岳(八ヶ岳)

南八ヶ岳の硫黄岳へ 北アルプスから帰ってきて2週間、山への熱がまだくすぶっているので、秋の八ヶ岳の硫黄岳へ行くことにしました。 夏沢鉱泉からオーレン小屋 諏訪方面から車を走らせ、8月に登った天狗岳の登山口である唐沢鉱泉へは、道路を道なりに走りますが、今回は途中から林道に入っていきます。しばらく走り、桜平という駐車場に車を置き、準備を整えまずは夏沢鉱泉へと歩いていきます。一度下って川を越え急な坂を登っていきます。このあたりは車も通れる道で(一般車は入れません)、そのうちなだらかな林道歩きとなり、そのまま歩いていくと夏沢鉱泉へ着きます。  夏沢鉱泉からは川を右に見ながら登っていきます。途中からは車の入れない山道となり、なお登っていくと、オーレン小屋の前に出ます。 夏沢鉱泉 登山道からの光景。雨のせいか荒れています。 湿った登山道 オーレン小屋 夏沢峠 オーレン小屋には水場がありここで休憩。山の冷たい水を飲むと生き返る気がします。小屋からは木々に覆われた薄暗い道を登っていき、やがて空が明るくなると、ほどなく夏沢峠(2,440m)に出ます。ここからは東側の景色が眺められます。この夏沢峠から北が北八ヶ岳、そして南が南八ヶ岳という分け方があるようです。実際に山を歩いてみても、北の方は比較的なだらかで山頂まで木々に覆われた山が多いのに対し、南側は岩がむき出しの荒々しい山が多いように感じます。 峠からは右(南)方向へ。道の両側に小屋があり、その間を通って歩いていきます。小屋の脇を下っていけばまた別の登山口(本沢温泉方面)へと行けるようです。 平地ではまだ夏の名残がありますが、ここはもう気温も低く、木々も紅葉し、秋がかなり深まった印象をうけます。 オーレン小屋からの登山道 夏沢峠の小屋。このあたりから下に降りれば本沢温泉方面へ。 爆裂火口 八ヶ岳連峰は火山です。本やネットの情報だと、過去の噴火の実態はよくわからないようですが、火山だったことは間違いなく、北の方にある横岳(北横岳)は数百年前に噴火したと考えられているようです。 これから目指す硫黄岳の北側は爆裂火口とよばれる噴火のあととなっていて、山はばっくりとえぐれ、その脇に沿うようにして登山道が作られています。私たちは南へ向かい左手にその火

北アルプスの銀座(3)

最後の日 北アルプス表銀座の最終日は一番近い燕岳へ行って、そして下山します。 雲海 朝起きると、空は雲に覆われているものの、見渡すかぎり雲海が広がり、その上に昇った太陽が神々しいです。遠くには八ヶ岳や南アルプスの山並みが見えます。 雲海と日の出 雲海と山並み 燕岳 燕岳への道は危険なところもないので、朝の散歩感覚で向かいます。  乾いた砂地の上を歩いていきますが、岩がたくさんあり、写真でよく見るイルカ岩は、くちばしもあって本当にイルカに見えます。  燕岳の山頂からは昨日歩いた道と、北アルプスの山々がきれいに見えます。また、北の方には、前回行った後ろ立山の唐松岳方面も見えました。 イルカ岩と槍ヶ岳 槍ヶ岳と北アルプスの山並み。谷には雲が出てきました。 雲海と雲の多い空 下山 燕岳に登ってゆっくりしていると、ほとんどの人が下山してしまったようで、テント場や小屋は静かになっていました。テントをたたんで、北アルプスの見納めをして、下りはじめます。 下から見た燕山荘 下山は足に負担がかかるのでゆっくり下ります。 森の中を下って、下って、そして、ようやく登山口へ戻ってきました。 Aさんはかなり疲れてしまったようなので、そこで待ってもらい、私は荷物を置いて車を取りにいきます。 登山口 近くの有明荘 中房温泉 に行って汗を流し、すっきりして帰路につきます。山の上は肌寒い程でしたが、下の方は夏の名残でまだ暑いです。 北アルプスの表銀座 北アルプスの表銀座は眺めはすばらしく、また快適な尾根歩きで、とても充実した山行でした。尾根道は槍ヶ岳の方や常念岳の方へとまだまだ続き、いつかのんびりと縦走してみたいと思います。北アルプスにすっかり魅了された山歩きでした。 2016年9月中旬 北アルプス表銀座(燕岳・大天井岳) 同行者:Aさん

北アルプスの銀座(2)

絶景の表銀座 快晴の朝  昨日の天気とは一変、朝から快晴となり、山々がきれいに見えます。絶好の登山日和。今日は表銀座の稜線を歩き大天井岳 (おてんしょうだけ) を往復します。 朝の燕山荘とテント場  東の青黒い空の下が裂けるように光が差し、日が昇りはじめると山々が照らされ、世界は一気に明るくなります。まだ時間が早いので、小屋の周りを散歩しながら景色を楽しみました。今日歩く山並みと槍ヶ岳がとてもきれいに見えます。朝の景色を堪能し、テントに戻り朝食と準備を済ませます。 朝のテント場と燕山荘(奥には槍ヶ岳!) 雲海と太陽 今日歩く尾根道(中央左が大天井岳?) 表銀座の尾根歩き  小屋に行って今日もテント泊をする旨を伝え、今日の分のお金を払いテントはそのまま。小屋の西側から南へ向かって歩きはじめます。乾いた斜面にはまだコマクサが咲き残っていました。右手前方には槍ヶ岳から裏銀座の山々、見晴らしのよい道を快適に歩いていきます。 歩いてきた道を振り返る 槍ヶ岳に向かって 大きな岩があったり 槍ヶ岳と裏銀座の山々 絶景の好展望台  大きな岩の間を抜けたり、ほぼアップダウンのない道を歩いたり、小さなピークを巻いたりしていくと、やがて槍ヶ岳と裏銀座の山々が真正面に眺められる広い斜面が広がり、ここで絶景を眺めながらの休憩です。これほどの山のスケールはこれまで感じたことのないもので、雄大な景色を眺めながら時が経つのを忘れてしまいそうになります。  この展望地から先は大下りという下りになり、帰りには登りになるのだなと思いつつ、標高を下げていきます。 槍ヶ岳を望む好展望地(左は大天井岳?) 槍ヶ岳  これまで遠くにしかその姿を見ることがなかった槍ヶ岳。一番近くに見たのは、おそらく諏訪湖の北にある高ボッチ高原からの姿ではないかと思いますが、近いといっても遠くに尖った山があるという程度にしか見えていませんでした。その山が、自分の足で歩くごとに、だんだんと大きく、そして近づいてくることに、例えようのない高揚感を覚えます。 槍ヶ岳を眺めながら進む 近づくにつれ見え方も少し違ってくる槍ヶ岳 コマクサもまだ咲いていた  鎖場とハシゴをやり過ごし、