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月面と電波

月面を使った無線通信 月面着陸  日本の探査機が月に着陸したとニュースになり、また2025年にヒトがふたたび月面に降り立つのを楽しみにしていたのですが、このNASAのアルテミス計画が1年ほど延期になったそうでちょっと残念です。しかしながら、1年経つといろいろな科学技術も発展して、今では考えつかない新しい技術が開発され宇宙開発に使われていたりするかもしれないので、そんなものも期待しています。 月面反射通信  その月ですが、以前無線関連の本を読んだりネットを見たりしていて、面白いことが書いてあったのを思い出しました。  それによると、無線の電波を月に飛ばして、月面から反射してきた電波を受信するという技術があるそうなのです。最初見たときには何を言っているのだかよくわかりませんでしたが、本当にそういうものがあり、電波を受信できるそうです。ただ、実用的なものではないようですが。 電波は地球を一周?  また、無線の本を読んでいたときに面白いなと思ったのは、無線の電波はものによってはずっと遠くまで届くものがあり、自分が送信して地球を一周した電波を受信することができるというものです。実際には電波は反射を繰り返すうちに減衰したりするので、あくまでイメージですが、電波はそんなに届くものなんだと驚きます。 余談  寝るときに天井に映し出して見ているホームプラネタリウムですが、スマートフォンの星空モードで写真を撮ると星がよく写りました。写真は天の川です。 スマートフォンの星空モードで撮ったホームプラネタリウムの星空

満天の星空が見たくて

ホームプラネタリウムで満天の星空を 天体望遠鏡  天体望遠機が欲しいけれど、空には星があまり見えないし、たとえ買ったとして実際にどれだけ使うのかもわからないので、買うまでには踏み切れないでいます。こんな状態がもう何年も…。  子供の頃は天体望遠鏡のパンフレットを見ながら、「いつかシュミットカセグレン式望遠鏡で赤道儀の自動追尾を導入して写真を撮るんだ」などと思っていましたが、時間もお金もかかりそうで、それに今となっては、ハッブルやジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などが撮った綺麗な天体写真がネットで見れるので、それで十分なのではないかと思ったりしてしまっています。それならば、もし買うにしてもどこかへ出掛けた時に使えるよう小さな望遠鏡か双眼鏡でいいのではないかと思いつつも、星の見えるようなところへそんなに出掛けるのか、普段は空には星があまり見えないのに、買ったとしてどれだけ使うのか…という堂々巡りに陥ります。 プラネタリウム  普段星が見えなくても、天気がよくなくても星を楽しめるのがプラネタリウム。日本はプラネタリウムの数が多いというようなネット記事を見ましたが、科学館などにプラネタリウムがあると聞くとたまに行ったりしています。昔は「ここには◯◯星団があります」とか「冬の夜空に見える◯◯星座の解説をしましょう」というような単純な夜空の解説が多かった記憶があり、個人的にはそれで満足ですが、場所にもよると思うものの、最近はそんな解説は減り、アニメーションなどを使った子供向けの内容が多くなったような気がします。  星を見るにしても、私のようにただ夜空を眺めているだけでいいという人もいれば、いろいろと解説が欲しい人、星にまつわる話が聞きたい人、音や映像を使った番組が見たい人など、いろいろなニーズがあるんだろうなと思います。  プラネタリウムは行くとすごくいいのですが、時間を合わせて現地まで行かないと楽しめないので、手軽で気軽に楽しめるわけでもないし…ということで、星を見る別の選択肢として前から気になっていた、部屋で楽しめるプラネタリウムを思い切って買いました。 ホームプラネタリウム  買うからにはそれなりにちゃんとしたものが欲しいので、選んだのは、 セガトイズ(SEGA TOYS)の Homestar (ホームスター)です。 製品の紹介サイトはこちら→  本体の色はいくつかあるよう

銀河鉄道999とともに

果てしのない旅を 車掌さん(JR小倉駅)  星と星の間を走る銀河鉄道999。その列車に乗っていた松本零士さんが先にどこかの停車駅で降りたのか、それとも彼を乗せた999は相変わらず走り続け、自分が先にどこかの停車駅で降りたのか…。いずれにしてもこれからは松本零士さんのいない世界を歩むことになり、人の生きる時の流れを感じざるをえません。 鉄郎とメーテル(JR小倉駅)  天文が好きになったりクロノ時計が好きになったりしたのは、やはり銀河鉄道999の影響もあるのだろうと思います。それに今思うと記憶に残っている初めて触れたSFなのかもしれません。その漫画の愛蔵版を一冊一冊買って楽しみに読んでいたのは遠い日の記憶。その後、いろんな作品を買い漁っていた時期がありましたが、先の愛蔵版とともに今ではほとんど手放してしまい、手元にあるのは、999の好きな話が載っている、愛蔵版とは別に探して買った単行本くらい。 メーテルのマンホール(JR小倉駅近くで)  残ったのはやはり思い入れのある銀河鉄道999でした。 車掌さん(西武池袋線大泉学園駅)  こうして思い返していると、やはり自分の方が先に列車を降り、その停車駅の町に留まるか、それとも別の列車に乗り換えるか優柔不断に決めかねているのではないかという気になり、そして人の時間の縛りから開放された松本零士さんは、走り続ける列車の中で、流れ行く星々の輝きを横目にしながら、今も果てしのない旅を続けているのではないかと思うのです。アンドロメダよりも先に宇宙は限りなく広がっているのですから。  「えー、次の停車駅は……」

Daisy, Daisy...

ハルの歌った歌 Daisy Bell  昨日の『2001年宇宙の旅』に関連して、ハル(HAL 9000)が記憶を抜かれて?いく時に、「デイジー、デイジー…」と歌を歌っていますが、現実世界でコンピューターが初めて歌った(今でいうボカロ?)のが、この『デイジー・ベル(Daisy Bell)』という曲だそうで、それでこの曲をハルにも歌わせたのでしょうか?  ちなみにハルが作られたのは1月12日だと言っていたので、もうすぐ誕生日ですね…。何にしてもHALは不気味ですが…。 宇宙開発  昨日書き忘れましたが、これからの現実世界の宇宙開発は、このままいくと、ここで描かれたような進化をたどっていくのかなと漠然と思いました。正当進化とでもいうのでしょうか。  あとひょっとして当事は、21世紀になれば宇宙旅行は普通ではないにしろ、そこそこ行われていると想像されていたのではないかと思ったりして、だとすると、現実世界の宇宙開発のスピードは少し遅いのかと思ったり…。ですが、2025年の有人月面着陸に向けて、ブレイクスルーとなるような、かなり画期的なことが行われる(行われている?)のではないかと期待しているのでとても楽しみです。  モノリスが発見されたらブレイクスルーどころではありませんが。 またどこかで…  なにはともあれ、ハルの歌ったデイジーの曲。『2001年宇宙の旅』が宇宙開発に影響を与えるかぎり、またどこかで聞く機会があったりして…でもそれは破滅を意味するのか…いやその先にある人類の新しい夜明けを意味するのか…?!

億kmってどれくらい?

 プラネタリウムで買ってきたクリアファイルに、昨年話題になったブラックホールの写真のものもあるのですが、裏に解説が書いてあって、その直径が400億kmとありました。 400億km……。億kmという距離がそもそも想像つかず、けれど億の単位は日常生活でも目にするので、それほど大きな数字でないような気がしていましたが、ここで身近な天体を例に調べてみると、地球から太陽までの距離が約1.5億km……えっ? 同じく地球から土星までが約12.8億kmだそうで、億ってけっこう大きな単位なのでは……? いやkmが小さすぎるのか……? ……ということは、このブラックホールの直径は、地球から土星までの距離の30倍以上あることになるのですが、まさに天文学的数字で、目に見える身近なものを例にあげれば少しは理解できるかなと思いましたが、やはり結局想像がつきませんでした……。 ちなみにこの宇宙には直径20億km以上の恒星もあるそうです。

プラネタリウムに行った話

プラネタリウムに行きました  前回プラネタリウムに行った記憶はもうないので、おそらく子供の時以来だと思います。すごく久しぶりです。  最近は投影機が高性能になり、かなり綺麗な星が見られるようになっていると聞いていたので、もうずっと以前から行きたいとは思っていましたが、家から少し遠いこともあり、そのうちやりたいことの優先順位が下がっていき、気が付いたら…というより気が付くことも少なくなっていましたが、もう何年も経っていました。いや、何年どころの話じゃないかもしれません。  相変わらずインドア中心の生活を続けていますが、家から近いプラネタリウムの投影機も新しくなっていて、また感染症対策もちゃんとされているとのことなので、行っても問題ないだろうと、いや多分人も少ないだろうから、これは今行くしかないと、なかば発作的に行きました。  施設に着くと、ホールは閑散としていて、子供向けプログラムの終わった最終上映会だったせいもあるのか、やはり人は少なかったです。  待ち合いの椅子が置かれた脇にある土産物コーナーは心惹かれるものがたくさんあり、クリアファイルなどいくつか購入。ハッブル望遠鏡などの綺麗な写真はNASAのサイトなどでいくらでも見ることができますが、こうして形になっているとついつい買ってしまいます。これまでの日本の人工衛星やロケットの描かれたマグカップなども買いそうになりましたが、今回は自重しました(あやうくNASAのキャップとかも買いそうになりますが…)。  時間になり中に入ると、中央に見える投影機、そして3つの席に1人の割合で座席が使えるようになっていて、それぞれの椅子も大きく快適でした。リクライニングを倒して開始を待ちます。 星の世界  まずはプラネタリウムのある場所から見える普段の空の解説。まあ、数えられるくらいしか星のない、いつもの夜空だなと思っていると、街の灯りが消え暗転、いっせいに現れる満天の星空。白くあるいは黒く流れる天の川、数えきれない星々、そして流れ星。突如として星の世界に迷い込んだようでした。ナレーションも上手で、あっという間に(プラネタリウムの)朝を迎えました。  プラネタリウムの星空は、地球上の夜空の暗い理想的な場所でほんとうに見られるのか、それとも宇宙へ出れば見ることのできるものなのかはわかりませんが、これだけの星が輝いていると思うと、少しでもそ

天文台と清里

野辺山天文台と清里清泉寮 北八ヶ岳の麦草峠を起点とした茶臼山・縞枯山の山歩きからの帰りに、野辺山の天文台と、清里の清泉寮に寄りました。 野辺山天文台 天文台は何度か見学に来ていますが、電波望遠鏡を見るとわくわくしてしまいます。 ミリ波干渉計 45m電波望遠鏡 電波望遠鏡と花 清里清泉寮 清里の清泉寮は何度来ても好きな場所で、近くに来ると必ずといっていいほど寄ります。明かりの灯った様子もとてもいいです。 清泉寮 清泉寮にて 2015年8月上旬 国立天文台野辺山宇宙電波観測所・清里清泉寮

アンドロメダ銀河の探し方(自己流)

自己流のアンドロメダ銀河の探し方 (※画像をクリックすると拡大します)  今夜は星が綺麗で秋が迫って来たのを感じますが、これからはもっと星が綺麗に見えるようになり、覚えておくと夜空を眺めるのがさらに楽しくなるかもしれない、『アンドロメダ銀河の探し方』(自己流)をご紹介します。自己流なので分かりづらいかもしれませんが…。  暗い空だと肉眼で、少し明るい空だと小さな双眼鏡で、ぼんやりとごく淡い光が見えるはずです。 カシオペアの“W”を探します。北の方の空にあると思います。 “W”の形を目安に、画像のようなおおまかな三角形を想像します。この三角形の中に目立った星は見えません。 想像した三角形の頂点を目印に、上下に見える2つの明るい星(アルマク・ミラク)の、上側の星(ミラク)に視線を移します。 視線を左斜め上へずらし、この星を見つけます。(星は暗くなります) さらに視線を左斜め上へずらし、この星を見つけます。(星はさらに暗くなります) 5で見つけた星のすぐ近くを見ていると、ぼんやりとごく淡い光が見えてきます。これがアンドロメダ銀河です。双眼鏡だと見間違いや目の錯覚でないのが分かります。  一度見付けると、次からは簡単に見付けられるようになると思います。いつまでもぼんやりと、図鑑に載っているように見ることは全く出来ませんが、肉眼で銀河を確認できることにちょっと感動します。  秋の夜長に夜空を見上げて、ゆったり星空を楽しみながら、アンドロメダ銀河もぜひ探してみて下さい。