ホームプラネタリウムで満天の星空を
天体望遠鏡
天体望遠機が欲しいけれど、空には星があまり見えないし、たとえ買ったとして実際にどれだけ使うのかもわからないので、買うまでには踏み切れないでいます。こんな状態がもう何年も…。
子供の頃は天体望遠鏡のパンフレットを見ながら、「いつかシュミットカセグレン式望遠鏡で赤道儀の自動追尾を導入して写真を撮るんだ」などと思っていましたが、時間もお金もかかりそうで、それに今となっては、ハッブルやジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などが撮った綺麗な天体写真がネットで見れるので、それで十分なのではないかと思ったりしてしまっています。それならば、もし買うにしてもどこかへ出掛けた時に使えるよう小さな望遠鏡か双眼鏡でいいのではないかと思いつつも、星の見えるようなところへそんなに出掛けるのか、普段は空には星があまり見えないのに、買ったとしてどれだけ使うのか…という堂々巡りに陥ります。
プラネタリウム
普段星が見えなくても、天気がよくなくても星を楽しめるのがプラネタリウム。日本はプラネタリウムの数が多いというようなネット記事を見ましたが、科学館などにプラネタリウムがあると聞くとたまに行ったりしています。昔は「ここには◯◯星団があります」とか「冬の夜空に見える◯◯星座の解説をしましょう」というような単純な夜空の解説が多かった記憶があり、個人的にはそれで満足ですが、場所にもよると思うものの、最近はそんな解説は減り、アニメーションなどを使った子供向けの内容が多くなったような気がします。
星を見るにしても、私のようにただ夜空を眺めているだけでいいという人もいれば、いろいろと解説が欲しい人、星にまつわる話が聞きたい人、音や映像を使った番組が見たい人など、いろいろなニーズがあるんだろうなと思います。
プラネタリウムは行くとすごくいいのですが、時間を合わせて現地まで行かないと楽しめないので、手軽で気軽に楽しめるわけでもないし…ということで、星を見る別の選択肢として前から気になっていた、部屋で楽しめるプラネタリウムを思い切って買いました。
ホームプラネタリウム
買うからにはそれなりにちゃんとしたものが欲しいので、選んだのは、
セガトイズ(SEGA TOYS)のHomestar(ホームスター)です。
ホームスター本体 |
約6万個の星
子供の頃、お菓子か何かの空き箱に穴を開けて中に豆電球を入れ、プラネタリウムを手作りした記憶がありましたが、このホームスターは原版というものに星が描かれていて、それに光を当てて映します。原版はカメラで使う写真のフィルムのようなもので、後ろから光を当ててその画像を壁に映し出すというイメージです。原版は取り替えて楽しむことができ、最初から2種類付いていましたが、いつも天の川の原版を見て楽しんでいます。こちらには約6万個の星があるのだとか。
ホームスターはプラネタリウムに導入されている大型のMEGASTARなどを開発されている方との共同開発だそうで、この原版もこだわりの作りだそうです。ただ星があるだけだと、北斗七星やオリオン座など特徴的な形をした星座を探すくらいで、星がたくさんあるなという感想だけになってしまうかもしれませんが、天の川が見えると星空を見ているという実感が湧きます。ネットでよく見かけるイラストのような天の川の写真は肉眼では見えず、その意味ではひょっとしたらこの星空も実物とは違うのかもしれませんが、空が綺麗だったら本当にこんな星空が広がっているのではないかという感覚が得られます。
また、天の川は太陽系がある銀河系、アンドロメダ銀河のような円盤状をしている星の集まりを横から見たもので、星が集まって明るくなってる方が銀河の中心だというのを知ると、単に星空を眺めているだけではなく、この宇宙の中に地球があってそして自分が存在しているのだという感覚にもなります。
丸い原版は交換できます |
本体を上から見てスイッチを入れたところ ※肉眼では見ない方がいいです |
投影部分のアップ ※肉眼では見ない方がいいです |
天井に投影された星空をスマートフォンで撮ってみましたが、イメージを崩してしまうような写真しか撮れなかったのでここに掲載するのは控えました。
その他の機能
ホームスターはただ星を映すだけではなく、他にもいくつか機能があります。
布団をかぶって天井に映った星空を見ていると、いつの間にか寝てしまいますので、タイマー機能が便利です。タイマーを設定し忘れても3時間でオートオフになるそうです。
流れ星機能をONにすると、たまに星が流れます。忘れた頃にまた次の星が流れたりするので、見つけると嬉しいです。
日周運動機能で星空全体がゆっくり回るので、目を閉じてしばらくしてふたたび目を開けると、先ほどとは違った星空になっています。多少聞こえるモーター音は、私は本体を頭のすぐ横に置いてあるもののすぐに気にならなくなりますが、気になる場合は、本体を離れた場所に置いたり、好きな音楽などを流すといいのかもしれません。
また、海や川や山の環境音が最初から入っており、波の音、川のせせらぎ、虫やカエルの鳴き声を流せます。オリジナルの音楽も入っていますが、私はいつも無音か、環境音を小さい音量で流す程度です。音質はモノラルスピーカーのような音で、好きな曲を流せるわけでもないので、私はおまけ機能としてとらえています。ホームスターは無音にして、別に好きな曲など聞くという楽しみ方もあると思います。
USBからの給電もできるので、モバイルバッテリーがあればコンセントのない場所でも使えそうです。ピントが調整できるので、よほど高い天井でなければ楽しめると思います。
非日常や癒やし空間として
私は布団に入ってこの星空を眺めていますが、例えば高校の文化祭や学園祭でカーテンなどで覆った暗室を作って、そこで星空を投影させれば、ちょっとした非日常空間や癒やし空間などとして楽しめるのではないかなと思ったりします。
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