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12月, 2018の投稿を表示しています

山の本

いろいろな山の本 山にふたたび行くようになり、山の本を読むようになりました。面白そうなものを買ったり、人に聞いたり、Bさんに借りたり。ジャンルはさまざまで、部屋の片隅に積み上げた本には、純文学、推理、紀行などもありますが、その中心はヨーロッパアルプスやヒマラヤの山々に未踏峰がたくさん残っている、少し古い時代のノンフィクションや登山家本人が書いたものです。  世界で初めての8,000m峰、冬季単独無酸素への挑戦、世界7大陸の最高峰への登頂、誰も登ったことのない壁への憧れ、山へかける熱い思いがひしひしと伝わってきます。しかしながらその登山家たちの多くは、すでにこの世になく、山に消えてしまいました。 登山家 これまでは登山家といわれる人は何人か、それもほぼ日本人しか知らず、登山家という言葉も実際どんな人を指しているのか漠然としていましたが、まず「残された山靴」(ヤマケイ文庫)を読んで、登山家といわれてもいわれなくても、人それぞれに違った形で山と生きた人たちがいたんだと、その人生にとても興味をもちました。  山と人生を共にし、雪煙の中にかき消された人たちが、もし今何かを語るとすれば、それはいったいどんな内容なのだろうと思わずにはいられません。 次の山行は2つの“初めて” さて、次の山行はいよいよ初めてのテント泊。そして目指す山は初めての北アルプス! 後ろ立山の唐松岳です。生まれてこの方、また、山を再開しはじめた頃には、まさか北アルプスに行くとは考えもしませんでしたが、すこしずつ歩いて、気が付いたらここまで来たように感じています。というと聞こえがいいですが、その実態は、これもBさんに触発された結果です。とにもかくにも目指すのは初めての北アルプス。 ……しかしながらその前に、重い荷物を持って長い距離を歩けるのか不安もあるので、ちょっと長めに歩いておこうと、八ヶ岳へ行きます。 2016年7月

テント泊はじめます

山は日帰り これまで行った山は、すべて日帰りでした。 (尾瀬で小屋に泊まりましたが、私の中では尾瀬は山とはちょっと違うかなと思うので、今回は外します。)  車で行けるキャンプ場でテント泊をしたことはありますが、山の上までテントを担いで登るというテント泊はやったことがありません。そもそも山小屋にすら泊まったこともありません。  ただ、山の上にテントを張って星が見られたりしたら楽しいんだろうなと、思うことは思っていました。まぁ、でも、実際にやることはないだろう、あんな荷物を持って山を登るなんて大変そうだし、お金もかかるし………そんな考えは、Bさんから聞くテント泊の楽しさの前に、あっさりと崩れ落ちました。 テント泊登山へのプロローグ 大自然を感じながら、満天の星に包まれ、鳥のさえずりを耳に、周りを気にせず過ごす自分だけの時間。テント泊の妄想は膨らみます。そして、テント泊だったら、最初に道具を揃えるのにお金はかかるけど、小屋に数回泊まったと考えたらすぐ元がとれるし…と考え始めた、いや、自分に言い訳を始めた時点で、もう買うことが決まったようなものでした。(そもそも小屋に泊まったことないし、これからそんなに泊まるつもりがあるのか…?!)  もう後に戻るつもりもなくなったので、必要な道具を物色し始めました。 道具選び Bさんにも話を聞きながら、本やネットを参考に道具を見繕うと、これがなかなか種類が多く値段もさまざまで、何を買ったらいいのか途方にくれてしまいます。けれど道具選びは楽しいです。Bさんの家にお邪魔して、現物を見ながらいろいろと教えてもらいました。  まずは テント 。いろいろなメーカーから出ていますが、どこのメーカーの何がどういいのか判断できないので、重さと値段などを考えて、最終的に決めたのは、モンベルのステラリッジテント2(1〜2人用)です。テント本体と雨よけのフライシートは別売りですが、フライシートの色が選べるようになっていたので、色選びも楽しみながら購入。 テントの下、または中に敷くシートも山用具屋で購入。  次に 寝袋 。ダウンと綿のもので値段がかなり変わってきますが、それに比例(反比例?)して重さも変わります。同じ性能のもので比べると、ダウンは高いけど軽い、綿はその逆です。そして丸めた時の大きさもダウンの方が断然コンパクトです。ず

霧の両神山へ

両神山 埼玉県の秩父や小鹿野のあたりは、しだれ桜、彼岸花、ダリア園、丸神の滝、蕎麦、秩父夜祭、そして日本百観音のうちのひとつである札所巡礼と、もう何度も訪れているところですが、その道中の折々で、遠くの方にぎざぎざした屏風のようなシルエットの山が見え、何という名前の山なのだろうかといつも気になっていました。晴れていればとても近くに見え、そうでないとまったく見えないその山が、両神山だと確信を持てたのは、初めて秩父を訪れてから、かなり年が過ぎたころでした。 修験の山 両神山は“りょうかみさん”と読みますが、“ふたかみやま”と読むこともあるらしく、私は後者の読み方が好きです。  登山道は、遠くから見えたぎざぎざの岩場を登るコースもありますが、私が歩いたのは日向大谷から山頂を目指す一般的なコースです。何箇所か急な坂や鎖場もありますが、それほど危険な箇所はなく、けれどもコースタイムは長めです。  またこの山はかつて修験の山で、今回使った登山道の所々には石像が安置され、山頂近くにはお堂もあります。岩場を登るコースの写真を見ていると、鎖場ばかりのとても荒々しい道で、いかにも修験道の山だと感じます。 幻想的な登山道 天気予報は曇り。さすがに梅雨が明ける前なだけはあり、登山日和とはいきませんが、雨は降らないようなので、思い切って出掛けます。両神山は日本百名山で、多くの人で混むらしいので、朝の早い時間に駐車場へ着くように車を走らせました。秩父からさらに山の奥へと走り駐車場へ到着すると、車は数台停まっているだけで、さすがにこんな天気で登る人はほとんどいないのだろうかと思いながら準備を始めます。  靴紐を締め道路を上がっていくと上にも駐車場がありました。ここは有料駐車場のようでここにも数台停まっていました。登山届を箱に入れ山の中へと進んでいきます。  すでに天気は下り坂、霧に包まれ幻想的な雰囲気ですが、霧雨が降っているのか霧の中を歩いているのか、体が湿ってくるのでザックにカバーをかけ、レインコートを着込みます。 霧に包まれた登山道 苔むした沢沿いを歩いたり、川を渡ったりします。 沢沿いの登山道 登山道にはいくつか石像が安置してあります。 不動明王 ずっと霧の中を歩きます。 霧に包まれた登山道 川を下に見たり、弘法の井戸という湧き

初夏の笠取山へ

緑の濃い笠取山へ   笠取山は約1ヶ月前に多摩川の源流を訪ねてひとりで来ましたが、今回はAさんとともにやってきました。(前回の記事は こちら )  朝早く家を出て、青梅街道を西へ西へと車を走らせます。小河内ダム(奥多摩湖)の水面を見ながら進んでいくと、やがて湖へ注ぐ川を辿るように道は続き、フロントガラスの向こうの景色はどんどん緑が濃く、山深くなってきます。 道路の途中から東側を眺める ヤブ沢峠へ 一ノ瀬林道に入り、作場平駐車場に車を止め、準備を整えて登り始めます。  一休坂の分岐までは前回と同様ですが、今回はここから川沿いにヤブ沢峠(北西方面)へ歩いていきます。それにしても今日はとても蒸し暑い。水分をとりながら、また塩分補給のアメを舐めながらゆっくり歩いていきます。  沢の近くを歩いたり、なかなか面白い道ですが、水気の多い道で、途中、道が田んぼ(のようにズブズブ)になっているところが何箇所かありました。もしここで転んだら、泥にまみれてなかなか心のダメージが大きいのではないかと思いますが、何とか靴を汚す程度ですみました。 沢沿いの道を歩いたりします コケがきれい ヤブ沢峠からは整地された道を笠取小屋へ向かって歩いていきます。車が走れそうな道だと思っていたら、実際に何かの作業に向かっている雰囲気の軽トラが走ってきました。この道はどこに続いているのだろう。 シカ ヤブ沢峠からしばらく歩くと笠取小屋に着きました。何となく小屋と逆の方を見るとシカがいました。角のあるのとないのでオスとメスだと思いますが、どちらもそれなりにけっこう大きいです。小屋の前で休憩をし笠取山を目指します。 笠取小屋の近くにいたシカ 笠取山へ 小屋の先に進み後ろを振り返ると富士山が見えました。雲がありますが、けっこうきれいにはっきり見えます。 笠取小屋の先から見えた富士山 分水嶺に立ち寄り、笠取山の山頂を目指します。 笠取山の山頂方面。写真だとなだらかに見えますが、なかなか急な斜面です。 笠取山の山頂まではほぼ一直線に登っていきます。写真だとなだらかに見えますが、実際はけっこう急な斜面で、一歩一歩、息を整えながら登っていきます。 笠取山山頂への道。急な斜面です。 もう少しで山頂。 山頂からの絶景