いろいろな山の本
山にふたたび行くようになり、山の本を読むようになりました。面白そうなものを買ったり、人に聞いたり、Bさんに借りたり。ジャンルはさまざまで、部屋の片隅に積み上げた本には、純文学、推理、紀行などもありますが、その中心はヨーロッパアルプスやヒマラヤの山々に未踏峰がたくさん残っている、少し古い時代のノンフィクションや登山家本人が書いたものです。世界で初めての8,000m峰、冬季単独無酸素への挑戦、世界7大陸の最高峰への登頂、誰も登ったことのない壁への憧れ、山へかける熱い思いがひしひしと伝わってきます。しかしながらその登山家たちの多くは、すでにこの世になく、山に消えてしまいました。
登山家
これまでは登山家といわれる人は何人か、それもほぼ日本人しか知らず、登山家という言葉も実際どんな人を指しているのか漠然としていましたが、まず「残された山靴」(ヤマケイ文庫)を読んで、登山家といわれてもいわれなくても、人それぞれに違った形で山と生きた人たちがいたんだと、その人生にとても興味をもちました。山と人生を共にし、雪煙の中にかき消された人たちが、もし今何かを語るとすれば、それはいったいどんな内容なのだろうと思わずにはいられません。
次の山行は2つの“初めて”
さて、次の山行はいよいよ初めてのテント泊。そして目指す山は初めての北アルプス! 後ろ立山の唐松岳です。生まれてこの方、また、山を再開しはじめた頃には、まさか北アルプスに行くとは考えもしませんでしたが、すこしずつ歩いて、気が付いたらここまで来たように感じています。というと聞こえがいいですが、その実態は、これもBさんに触発された結果です。とにもかくにも目指すのは初めての北アルプス。……しかしながらその前に、重い荷物を持って長い距離を歩けるのか不安もあるので、ちょっと長めに歩いておこうと、八ヶ岳へ行きます。
2016年7月
コメント
コメントを投稿