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1月, 2019の投稿を表示しています

北アルプスの銀座(1)

燕山荘でテント泊 街の商店街に何とか銀座と呼ばれるところがあったりしますが、北アルプスに銀座があるとは思ってもいませんでした。しかも表と裏があります。槍ヶ岳や穂高連峰の南北に連なる山々を中心に、その東側にありアクセスしやすく人の多い表銀座と、その西側にあり山深く人も少なめという裏銀座です。  今回で2回目の北アルプス。テントを担いで2泊3日で表銀座を歩くことにしました。燕山荘 (えんざんそう) のテント場を起点に大天井岳 (おてんしょうだけ) まで往復するコースです。 登山口へ 今回も夜に家を出て高速道路のS.A.で仮眠をとり、朝早く出発します。前回の唐松岳で失敗したガソリンは抜かりなく、一路駐車場を目指し、山あいの曲がりくねった道を走っていきます。私は車酔いをするので、他人の運転する車やバスやタクシーだと登山口まで辿り着けるのかかなり不安な山道です。山の麓はそんな所ばかりですが…。駐車場は平日にもかかわらず多くの車で埋まっていました。  登山口までは10分ほどの舗装路歩き、そこできちんと準備をすることにして、だいたいの支度を整え、ゆるく縛った靴紐で歩きはじめます。  登山口では多くの人が登る準備をはじめていました。それぞれいろんな装備、いろんな格好で、グループで歩きはじめる人たち、ひとりで淡々と準備をしている人、談笑している人たち、さまざまな人たちが目に入ってきます。今回でまだ2回目の北アルプスなので、これまでの山に登るのとは全く違う敷居の高さを感じ、場違いな場所に来てやしないかと、周りの様子が気になってしまいます。  体のストレッチをして、靴紐を締め直し、パックのベルトを締め、肩と脇の紐を引き、さあ出発です。 登山口 北アルプス三大急登 今日は山の東側から登り、稜線にある燕山荘を目指しますが、この人の多さはさすがに人気のある表銀座へ通じる道だなという感じがします。次から次へと人に出会います。  山登りでの登り優先というルールも守られないことが多く、走って下りてくるような人もいますし、後ろから無理やり追い抜こうとする人もいたり、お互いなかなか自分のペースで登ることはできません。道が広ければいいのですが、狭い箇所も多く、土がむき出しになって滑り歩きにくい所もあります。また、この登山道は北アルプス三大急登のひとつと言われるそうで、テ

日帰り富士登山

そうだ、富士山へ行こう  9月の土曜日、マイカー規制の終わった富士山に登ってみようと、高速道路のS.A.で仮眠をとり、スバルラインに向かいました。けれども入口手前の信号で車が渋滞しています。何かあったのかと列に並んでいると、警備の人が近づいてきて、富士山5合目の駐車場は満車で、なんと10時間待ちだとか。みんな同じことを考えているようです。しかし、まだ朝の3時半。バスかタクシーを使って行ってくださいとのことでしたが、どちらも見送って、馬返しという1合目登山口へ向かいました。途中の道は真っ暗闇です。暗いうちから登って熊が出たら怖いので夜明けを待ちます(なぜか道端に寝ている人がいましたが…)。 5合目へ  空が白んできた頃、とりあえず5 合目へ向けて歩きはじめます。下の方は樹林帯になっていて、少し涼しいもののまだ夏の名残を感じる空気の中、黙々と歩き続けます。数箇所展望台がありますが、雲が多く遠くの山は見えませんでした。  6合目でスバルライン5合目からの人達と合流します。まだ時間が早いので、地図を見ながら、行けるところまで行ってみようと上を目指して歩きはじめました。 2合目 視界がひらけます 遠くは見えません 富士山が少し見えます。朝焼けになっているのだろうか。 富士山の頂上方面が見えてくる 吉田口の山頂へ  6合目から、7合目、8合目と高度を稼ぎ、そして9合目。風が強くなることもあるので、防寒着を着たり脱いだり、途中休憩をとったり、行動食を食べたりしていましたが、9合目から上の道のりはなかなか長く、9.5合目あたりからシャリバテだったのか高山病だったのか、かなり体力を消耗し、なかなか一歩が出なくなってしまいました。しばらく休憩していると体力も回復してきて、下るよりも山頂まで少し登った方が道が楽になると考えて、休みながら山頂まで行きました。  ようやく吉田登山口の山頂に着きました。疲れていたからか、達成感や登った喜びなどはまったくありません。神社でお参りをし火口を見ながら昼休憩。 富士山の最高峰は剣ヶ峰ですが、往復の時間と下りのこと(登ってきただけ下りなければ…)を考えて今回は行きませんでした。 6合目から上はいかにも火山という感じの道を歩いていきます 振り返ると少しずつ目線が高くなっている

唐松岳でテント泊

はじめてのテント泊、そして、はじめての北アルプス! 家で何度かテントを張る練習をして、準備万端整え、はじめてのテント泊で向かったのは、これもまたはじめての北アルプス(後立山)の唐松岳です。これまでの人生で、“北アルプス”は自分とは関係ないものだと思っていましたが、そこまで頑張らなくても行けるのだということを知り、Aさんの提案で唐松岳に行くことに決めました。  ちょうどお盆休み真っ最中。登る前日の夜に家を出て、高速道路のS.A.で車泊。朝早く出発したはずなのですが、高速道路を下りて寄ろうと思っていたガソリンスタンドが、ことごとく開いてない…。一番早く開きそうなガソリンスタンドの前で待っていると、開店時間より前に対応してくれて、感謝です。 黒菱から八方池山荘へ ガソリンの心配もなくなったので、気を取り直して、黒菱の駐車場へ向かいます。駐車場はまだ空いていましたが、けっこうな数の車があります。靴を履き、重いパックを背負い、ひとつめのリフトへ。パックはお腹に抱え、ゆっさゆっさと一人乗りのリフトに揺られながら高度を稼いでいきます。続いて少し大きめのリフト(グラートクワッド)へ。ほとんど歩かずに、1,830mの八方池山荘に着きました。今日はあまり天気がよくない予報でしたが、あたりにはガスが漂っています。まさかここまでとは…。  靴紐を締め直し、まずは八方池を目指します。池までは、登山ではなく観光でも行ける道で、途中には木道もあり歩きやすいです。登る人、下ってくる人もけっこう多いです。 リフトの駅(右)と八方池山荘 大きなケルン 一瞬山が見える! 八方池 晴れていれば対岸にある白馬の方の山々が見えるはずですが、ガスが多く、青空が見える時間は長く続かず、すぐガスにかき消されてしまいます。一瞬見える山々はとても険しそうで、さすが北アルプス、スケールの大きな山に来たなという感じがします。  一般の観光ではこの八方池までの道を往復するそうで、晴れていれば池に山並みが映ってとても綺麗だそうです。この日はこのあとガスはとれたのでしょうか。 ガスが薄くなってもこれ以上山は見えず スケールの大きな山に来た感じがします 晴れると池に山が映るそうですが… 雪渓へ 八方池から登山道に入り、次に扇雪渓を目指します。背中