そうだ、富士山へ行こう
9月の土曜日、マイカー規制の終わった富士山に登ってみようと、高速道路のS.A.で仮眠をとり、スバルラインに向かいました。けれども入口手前の信号で車が渋滞しています。何かあったのかと列に並んでいると、警備の人が近づいてきて、富士山5合目の駐車場は満車で、なんと10時間待ちだとか。みんな同じことを考えているようです。しかし、まだ朝の3時半。バスかタクシーを使って行ってくださいとのことでしたが、どちらも見送って、馬返しという1合目登山口へ向かいました。途中の道は真っ暗闇です。暗いうちから登って熊が出たら怖いので夜明けを待ちます(なぜか道端に寝ている人がいましたが…)。5合目へ
空が白んできた頃、とりあえず5合目へ向けて歩きはじめます。下の方は樹林帯になっていて、少し涼しいもののまだ夏の名残を感じる空気の中、黙々と歩き続けます。数箇所展望台がありますが、雲が多く遠くの山は見えませんでした。6合目でスバルライン5合目からの人達と合流します。まだ時間が早いので、地図を見ながら、行けるところまで行ってみようと上を目指して歩きはじめました。
2合目 |
視界がひらけます |
遠くは見えません |
富士山が少し見えます。朝焼けになっているのだろうか。 |
富士山の頂上方面が見えてくる |
吉田口の山頂へ
6合目から、7合目、8合目と高度を稼ぎ、そして9合目。風が強くなることもあるので、防寒着を着たり脱いだり、途中休憩をとったり、行動食を食べたりしていましたが、9合目から上の道のりはなかなか長く、9.5合目あたりからシャリバテだったのか高山病だったのか、かなり体力を消耗し、なかなか一歩が出なくなってしまいました。しばらく休憩していると体力も回復してきて、下るよりも山頂まで少し登った方が道が楽になると考えて、休みながら山頂まで行きました。ようやく吉田登山口の山頂に着きました。疲れていたからか、達成感や登った喜びなどはまったくありません。神社でお参りをし火口を見ながら昼休憩。富士山の最高峰は剣ヶ峰ですが、往復の時間と下りのこと(登ってきただけ下りなければ…)を考えて今回は行きませんでした。
6合目から上はいかにも火山という感じの道を歩いていきます |
振り返ると少しずつ目線が高くなっているような…? |
岩を登るところもあります |
岩場といっても滑りにくので歩きやすいです |
吉田口登山道の山頂直下にある狛犬と鳥居 |
火口のパノラマ写真です。向こう側に剣ヶ峰が見えます。 |
下山道
下りの道は登りとは違う砂の道で楽でした。この調子ならお鉢巡りと剣ヶ峰に行けたのではないかと思いながら、ざっざっざっざっと下っていきます。景色はほとんど変わりません。6合目では登ってくる大勢の人達とすれ違いました。6合目の下あたりからガスが出てきました。ここから1合目の馬返しまでがけっこう長かったのですが、それほど遅くない時間に下りてきました。
下山道からの風景 |
下山道からの風景はあまり変わり映えしません |
下りてくるとガスに覆われてきました |
馬返しへ戻ってきました。写真のピントがあっていない…。 |
頭を雲の上に出し
足元にはずっと富士山があったはずですが、あの山の形が見えないと富士山という気がしなく、また火口を見てもなんだか変な感じがします。けれども、富士山の上は真っ青な青空、まわりはずっと雲海で、頭を雲の上に出し…、というのを再確認した富士登山でした。
2016年9月上旬 富士山(吉田口)
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