ミズバショウの季節に
尾瀬は観光シーズンになると、鳩待峠までマイカー規制が行われ、一般車は乗り入れができなくなりますが、それ以外の時期に車で鳩待峠まで入れることがあります
(2016年5月当時)。今年は雪も少なく道路の心配もないようなので、ミズバショウの風景を求めて、マイカー規制が行われる直前を狙って車で訪れました。日帰りで尾瀬ヶ原をぐるっと回ります。
鳩待峠から尾瀬ヶ原へ
鳩待峠の手前に駐車場があり、そこから鳩待峠まではすぐです。時刻は6時過ぎ。靴紐を結び直し、ここから山ノ鼻まで下っていきます。昨年は雨が降り木道が濡れていたので、歩くのに注意が必要でしたが、今回は木道もほぼ乾いていて、歩きやすいです。山ノ鼻までは1時間ほど歩きます。
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朝の鳩待峠 |
下の方に下っていくと、さっそく木道の脇にミズバショウが咲いていました。
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木道とミズバショウ |
道の脇には春の花が咲いています。
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オオバキスミレ? |
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ミネザクラ? |
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オオカメノキ? |
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木の洞に咲くスミレ |
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並木の間を歩く |
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山ノ鼻の建物が見えてきた |
研究見本園
山ノ鼻に着き、まずは研究見本園を少し散策。木道の脇にミズバショウが咲き、その奥には雪の残る至仏山。日が昇りミズバショウが明るく照らされます。とても爽やかな風景です。見本園だけでも尾瀬をじゅうぶん満喫できます。
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研究見本園のミズバショウと至仏山 |
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日に照らされるミズバショウ |
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ミズバショウと至仏山 |
尾瀬ヶ原へ
山ノ鼻に戻り、今度は尾瀬ヶ原を歩いていきます。木道は北東の方向に伸びています。やがて池塘があらわれ、来た道を振り返ると、至仏山がきれいに見えます。去年の初夏と比べると、まだ緑も少なく、雰囲気がまるで違います。
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振り返ると至仏山 |
進む方向には燧ヶ岳
(ひうちがたけ)がずっと見えています。
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燧ヶ岳と池塘 |
そして、しばらく歩いていくと、パンフレットやポスターにあるような、ミズバショウと至仏山の景色を眺められる場所がありました。ただ花は盛りを過ぎているようで、写真もうまく撮れずじまいでした。
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ミズバショウと至仏山 |
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木道の間に咲くスミレ |
前回は竜宮十字路までで引き返しましたが、今回はもう少し歩いて、下田代まで行きます。背後には小さくなった至仏山。そして、前方には近づいてくる燧ヶ岳。
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歩いてきた木道と至仏山 |
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近づく燧ヶ岳 |
下田代で休憩し、今度は北北北西の赤田代分岐まで歩きます。途中にはリンドウやミズバショウが咲いていました。
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タテヤマリンドウ? |
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ミズバショウと至仏山 |
赤田代分岐からは西の方に方向転換。途中川を渡ります。けっこうな水量が流れています。
川を渡った先には木道の周りにミズバショウと黄色い花が咲く場所があり、春の暖かな日差しのなか、なんとも穏やかな景色でした。
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木道に沿って花が咲くとても穏やかな風景 |
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水路に沿って咲く花 |
人気のある東電小屋を過ぎ、ヨッピ橋を渡ります。
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ショウジョウバカマ |
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タテヤマリンドウ? |
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ヨッピ川 |
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ヨッピ橋 |
池塘に映る燧ヶ岳
ヨッピ橋から南西に歩いていくと、池塘と燧ヶ岳が綺麗に見える場所がありました。風がやむと、池塘の水面に燧ヶ岳と空に浮かぶ雲が映ります。
また、ちょうど虫が羽化をはじめたころのようで、虫がたくさん飛び交い、水面には脱皮殻のようなものが大量に浮いていました。
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池塘と燧ヶ岳 |
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池塘と燧ヶ岳 |
そして、朝歩いてきた木道と合流し、山ノ鼻へと向かい、そして鳩待峠へと登っていきました。
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池塘と燧ヶ岳 |
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キクザキイチゲ? |
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コミヤマカタバミ? |
花の尾瀬
春の尾瀬と前回の初夏の尾瀬はまったく雰囲気が違い、咲いている花も違いました。さらに時期をずらすと、ワタスゲの群落が見られたり、ニッコウキスゲが咲いていたり、池塘にはヒツジグサが咲いたり、花の種類もまた変わるようで、おまけにホタルが見られる時期もあるようなので、何度行っても楽しめそうな尾瀬です。
2016年5月中旬 尾瀬ヶ原
同行者 Aさん
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