霧と花の湿原を目指して
はるかな尾瀬
梅雨の真っただ中、湿原に咲く花を目的に、尾瀬に行くことにしました。1日だけだと行ける場所も限られてしまうこともあり、せっかくなので山小屋を予約しました。初めての尾瀬、そして初めての山小屋泊です。夜、準備を整え、関越自動車道を北へ。サービスエリア、道の駅で仮眠をとり、朝一番のバスに乗れるように駐車場のある戸倉へ向かいます。山小屋指定の駐車場に車を止め、そこからはバスに乗り鳩待峠へと向かいます。今回もAさんとの山行です。
アヤメ平へ
鳩待峠へ着くと、ほとんどの人は尾瀬ヶ原を目指し、下りの道を進んで行きますが、私たちはアヤメ平を目指し、上へと登っていきます。昔は人気のコースだったそうです。30分もしないうちに雨が降り出し、レインコートの上下を着て木道を歩いていきます。木が雨に濡れて滑りやすいですが、足元を見ながら歩いていると、アカハライモリがお出迎えをしてくれました。
そのまま木道を歩いていくと、いかにもという湿原の光景に出くわしました。ここは横田代という場所で、標高は1,860m。池ではカエルが鳴き、少し涼しいためか、雨が降っているにもかかわらずとても爽やかです。心を覆っている黒いきたないものがはがれ落ちていく感じがします。それほど清々しい光景でした。
横田代 |
イワカガミ |
小さな花々 |
ヒメシャクナゲ |
幻想的なアヤメ平
さらに先に進んでいくと、アヤメ平に到着しました。あたりは真っ白、とても幻想的な風景です。池の中に浮かぶ浮島は動いているのかそうではないのか、何も考えずただ見つめていました。
幻想的なアヤメ平 |
まわりの景色が見えないのが少し残念でしたが、逆に言うと、このガスに包まれた幻想的な風景は、晴れていると見ることができないので、この光景をいつまでも忘れないよう、時間を忘れ立ちすくんでいました。
アヤメ平の湿原はかつて多くの観光客に踏み荒らされ荒廃してしまったようで、今は湿原の回復作業が行われています。むしろのようなものを敷いているところもありました。
霧の濃くなってきたアヤメ平をあとに来た道を引き返し、滑る木道に気を付けながら、出発地点の鳩待峠へ向かいました。
次は尾瀬ヶ原湿原の入口、山ノ鼻を目指します。
2015年6月下旬 尾瀬
コメント
コメントを投稿