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雪山はじめます

テント泊の次は雪山へ 山をいろいろ教えてくれているBさん。テント泊の楽しさを教えてもらい、すっかりハマってしまいましたが、冬が近づいてくるに従って、今度は雪山の楽しさを聞くようになりました。そして一度行ったらやめられないと。 雪山へ? いくらなんでも、雪山なんて行くつもりはないと思っていましたが、話を聞いていると、雪山といってもピンからキリまで。スキーのゲレンデを歩くようなものから、アイゼン・ピッケルを持ち、ロープを使って岩場を登ったりするものまで。それほど困難なのは無理ですが、ひょっとして雪山も行けるのではないかと気持ちがグラついていたところに、雪山を教えてくれるとのBさんの言葉。そして山用品店のセール情報。もう行かない選択肢はなくなりました。 雪山装備 さっそく山用品店に行き、ひと通り装備を揃えます。  まずは靴。アイゼンをはめられる冬用の暖かい靴が必要で、何足か履き比べて選びました。ものはいいけれど、それに比例してなかなかいい値段です。スパッツ(ゲーター)を持っていなかったので、同時に購入。  次はアイゼン(クランポン)。足の前の方にも爪のある12本爪を、セールになっていたものの中から店員さんに見繕ってもらいました。アイゼンは靴との相性があるそうなので、実際に靴にはめて確かめてもらい、調整までしてもらいました。  その次はピッケル。まっすぐなもの、曲がったもの、長いもの、短いもの、軽いもの、そうでないもの、いろいろあって迷いますが、ほぼまっすぐなものを選びました。そしてピッケルを落とさないためのシュリンゲ(スリング)とカラビナ。 あとは手袋。これもいろいろありますが、店員さんに話を聞きながら、ウールの手袋とミトンのオーバーグローブにしました。下には薄い手袋をはめます。  そのほかにもまだまだありますが、アウターはレインコートで代用がきくなど、とりあえずすぐに必要なもの以外は後日考えることにして、ひと通り準備は整いました。  道具は家に送ってもらい、届いてからは、靴をはいて手袋をはめた手でアイゼンをつける練習をしたり、期待が高まります。  あとは雪のたよりを待つばかりです。 2016年11月

白い砂の山

行き先の分からない山歩き 今回は長野にいるDさんに誘ってもらっての山登りへ。何人かで集まって登るとのことで、どこに行くかは秘密。行ってからのお楽しみとのこと。 中央線の旅 前日入りして泊めてもらうことになり、今日は中央線に乗り甲府盆地を越えて諏訪湖のほとりまで。電車で行くのは初めてで、中央自動車道からの景色とはまた違い、しかも運転をしなくていいので、気楽にのんびりと車窓からの風景を楽しんでいました。大月では岩殿山、盆地をぐるっと回りながら南アルプスの方の山々、そして前回登った八ヶ岳の権現岳なども綺麗に見えました。 岩殿山 鳳凰三山(左)と甲斐駒ケ岳(右) 前回登った権現岳(八ヶ岳) 諏訪湖の展望と紅葉 Dさんに駅まで迎えに来てもらい、峠の釜めしを買って食べ、諏訪湖の見える展望台や紅葉スポットへ連れて行ってもらいました。展望台からは八ヶ岳が綺麗で諏訪湖の向こうには少し霞んだ富士山まで見えました。  Dさんの家には夜までに何人か集まり、明日の昼に食べる豚汁の下準備をし、夜は鍋を作ってみんなで夕食。そして数人で星を見に昼間の展望台へ。街の明かりが見えるけれどさすがに星が多い。 諏訪湖が見渡せる展望台にて(左は八ヶ岳)。右の奥の方には霞んだ富士山。 湖面に映った紅葉 カエデの紅葉 白い砂の山へ 朝早く起きて準備をしていると、一緒に登るという人達が集まってきて、最終的に10人以上で登ることになりました。ほとんどの人達は山が好きで、いろいろな山に登っているようです。車数台に分かれて駐車場を目指します。私が乗った車はちょっとしたトラブルで到着が遅くなり、ほかの車とは離れた駐車場(登山口)へ。豚汁の食材や調理道具を持っているので頑張って登ります。山頂より手前で合流し、そこからはゆっくり紅葉を見たりしながら登ります。 日向山へ 木々に覆われた紅葉の中を歩く 日向山の頂上 草木の生えた登山道を登りきり、そしていよいよ日向山の頂上へ。歩みを進めると、突然青空が広がり足元は白い砂で覆われています。とても面白い光景で、山自体も登るのはたいへんではないので、Dさんはここを選んだそうです。天気もよく八ヶ岳が綺麗に見えています。  しばし風景を堪能し、昨夜準備していた豚汁の昼食。お腹もいっ...

絶景の権現岳(八ヶ岳)

秋の権現岳へ 八ヶ岳の硫黄岳に行ってから3週間。山は秋が深まってきましたが、今度は八ヶ岳の南にある権現岳を天女山から目指します。日帰りをするにはコースタイムが少し長いので、いくつかポイントを決めて、時間と体力をみながら途中で引き返すことも想定しての山行です。 夜中に天女山の駐車場へ来ましたが、途中の道は霧に覆わて視界が悪く、しかもさすがにもう寒いです。明日の天気は悪くない予報だけれど、本当に晴れるのだろうかと、少し不安になりながら仮眠をとります。 前三ツ頭へ 朝起きると空はすっきり晴れていました。朝食を食べ、6時過ぎに出発。空は朝焼けになっていて、ちょっと出遅れた感じが…。 天ノ河原あたりからは朝焼けと富士山が見えて、もうこれだけで満足してしまいそうです。またとない絶好の登山日和、山頂を目指して進んでいきます。 朝焼けと富士山 絶好の登山日和。遠くに見える山を目指して進んでいきます しばらくずっと森の中や笹に覆われた山を登っていきます。急な道も多く、またとても暑く、途中で何度も休みながら登っていきます。 前三ツ頭への登山道 前三ツ頭への登山道 登山道を登りきると、突然目の前がひらけ、この上ない開放感。真っ青な青空、真正面には南アルプス、左を見ると富士山の絶景が広がっていました。このあたりが前三ツ頭(2,346m)で、左側には岩がごろごろとあり、そこで山々を見ながら休憩します。 天気はいいものの、さすがに空気は冷たく、影になっているところには霜柱が溶けずに残っていました。 前三ツ頭まで登りきるといっきに視界がひらけます 正面には富士山や南アルプスの山々 三ツ頭へ続く道 前三ツ頭から少し昇って振り返ると…(左奥から登ってきました) 富士山から南アルプス、中央アルプス、そして御嶽山のパノラマ 三ツ頭へ 前三ツ頭から少し登るとまた木々の間を歩くようになります。そして観音平からの道とあわせ、木々が低くなってきたかと思うと、目の前に現れたのは異様な形の山。何だこれと思わず声が出てしまいました。これが権現岳です。 この三ツ頭の岩場で少し休憩し、まだ時間も体力も問題ないので、次は権現岳の山頂を目指します。 三ツ頭への道 三ツ頭から見た権現...

秋の硫黄岳(八ヶ岳)

南八ヶ岳の硫黄岳へ 北アルプスから帰ってきて2週間、山への熱がまだくすぶっているので、秋の八ヶ岳の硫黄岳へ行くことにしました。 夏沢鉱泉からオーレン小屋 諏訪方面から車を走らせ、8月に登った天狗岳の登山口である唐沢鉱泉へは、道路を道なりに走りますが、今回は途中から林道に入っていきます。しばらく走り、桜平という駐車場に車を置き、準備を整えまずは夏沢鉱泉へと歩いていきます。一度下って川を越え急な坂を登っていきます。このあたりは車も通れる道で(一般車は入れません)、そのうちなだらかな林道歩きとなり、そのまま歩いていくと夏沢鉱泉へ着きます。  夏沢鉱泉からは川を右に見ながら登っていきます。途中からは車の入れない山道となり、なお登っていくと、オーレン小屋の前に出ます。 夏沢鉱泉 登山道からの光景。雨のせいか荒れています。 湿った登山道 オーレン小屋 夏沢峠 オーレン小屋には水場がありここで休憩。山の冷たい水を飲むと生き返る気がします。小屋からは木々に覆われた薄暗い道を登っていき、やがて空が明るくなると、ほどなく夏沢峠(2,440m)に出ます。ここからは東側の景色が眺められます。この夏沢峠から北が北八ヶ岳、そして南が南八ヶ岳という分け方があるようです。実際に山を歩いてみても、北の方は比較的なだらかで山頂まで木々に覆われた山が多いのに対し、南側は岩がむき出しの荒々しい山が多いように感じます。 峠からは右(南)方向へ。道の両側に小屋があり、その間を通って歩いていきます。小屋の脇を下っていけばまた別の登山口(本沢温泉方面)へと行けるようです。 平地ではまだ夏の名残がありますが、ここはもう気温も低く、木々も紅葉し、秋がかなり深まった印象をうけます。 オーレン小屋からの登山道 夏沢峠の小屋。このあたりから下に降りれば本沢温泉方面へ。 爆裂火口 八ヶ岳連峰は火山です。本やネットの情報だと、過去の噴火の実態はよくわからないようですが、火山だったことは間違いなく、北の方にある横岳(北横岳)は数百年前に噴火したと考えられているようです。 これから目指す硫黄岳の北側は爆裂火口とよばれる噴火のあととなっていて、山はばっくりとえぐれ、その脇に沿うようにして登山道が作られています。私たちは南へ向かい左手にその火...