秩父の夜桜
季節はうつろい
3月頭に小鹿野へセツブンソウを見に行きましたが、そのほぼひと月後に、今度は桜を見に行きました。小鹿野より手前にあるお寺の桜を。
季節はうつろい、早春から春へ。
桜の季節、よく秩父へ行きます。決まって行くのは、秩父観音霊場札所29番の長泉院としだれ桜のある清雲寺。今回は清雲寺の夜桜を目当てに行きました。
長泉院の桜
小雨が降りそうで降らない天気の中、そして薄暗くなり始めたころ長泉院に着きました。境内はとても静かで、桜もひっそりと咲いていました。
長泉院境内の桜 |
晴れた日中に咲く華やかさではない、しっとりと落ち着いた雰囲気が趣深いです。
清雲寺のしだれ桜
日が落ちてさらに暗くなってくると、途端に寒くなってくるような気がします。
清雲寺の境内には多くの人が訪れていました。
境内のしだれ桜が明かりで照らされると、暗闇に溶け込んでしまいそうだった花々が、ぽっと浮かび上がってきました。天井から垂れ下がる細い枝先の白い花は、風に吹かれてゆっくりと揺れていました。
清雲寺境内のしだれ桜 |
清雲寺境内のしだれ桜 |
清雲寺境内のしだれ桜 |
清雲寺境内にある樹齢約600年のしだれ桜 |
夕闇が迫り、境内の人々もだんだんとその貌(かお)をなくし、桜に魅了されただ影絵のようにゆらゆらと行き交い、その声も暗闇にまぎれていくようです。
清雲寺境内のしだれ桜 |
清雲寺境内のしだれ桜 |
訪れている人は多いものの、お祭り騒ぎではなく、しっとりと咲く桜を堪能できるとても趣のある夜桜でした。
コメント
コメントを投稿