スキップしてメイン コンテンツに移動

秩父夜祭(本祭)

秩父夜祭(本祭)

 とっぷりと暮れた街中に響き渡る太鼓と笛の祭囃子、ワッショイワッショイの声が聞こえると、車輪の軋む音とともに現れてくる絢爛豪華な山車。その上では提灯を持った男たちがホーリャイの掛け声で盛り上げる。そして澄んだ冬の夜空に花開く打ち上げ花火。

秩父夜祭りとは

 今年も秩父夜祭(ちちぶよまつり)に行ってきました。
 秩父夜祭は「日本三大曳山祭」のひとつ…と憶えていたのですが、「日本三大美祭」とも呼ばれているそうです。ほかのふたつは、京都の祇園祭、飛騨の高山祭です。
 屋台(やたい)や笠鉾(かさぼこ)と呼ばれる山車が絢爛豪華で、勇壮なお囃子の太鼓と笛の音色に包まれ、夜には提灯に明かりが灯され、冬の澄んだ夜空に花火も上がり、とても印象的なお祭りです。(参考:秩父まつり会館ウェブサイト
 毎年12月の2日(宵宮)と3日(本祭)、場所は埼玉県秩父市にある秩父神社を中心に行われます。車で行く場合は、関越自動車道から長瀞方面、飯能から国道299号線、山梨方面から雁坂トンネル経由、電車で行く場合は池袋や飯能からの西武秩父線、もしくは熊谷からの秩父鉄道を利用することになります。

一年の締めくくり

 秩父夜祭に来るのはもう何回目になるのか、最初に行った頃はとにかく夜が寒かった記憶があり、これから冬になるんだなとか、今年も一年終わるんだな、などと思っていましたが、今年は特に暖かい日もあったためか、いまひとつ年末になった気がしません。
 それでも、黄色く色付いたイチョウを見ると季節を感じ、その黄色を背景にした山車との色の組み合わせがこれまた綺麗です。

青空の下で

 去年はまだコロナの影響があってか、本祭でも全体的に空いている印象でしたが、今年はだいぶ人が戻ってきたようで、露店もたくさん出ていました。最近の露店の流行りはどんなものなのだろうかと思いながら、山車の姿を求めて街中を散策しました。
 よく晴れた青空、秩父神社内の境内には歌舞伎を行うために舞台へと形を変えた1台の屋台が置かれ、太陽に照らされ輝いていました。その横に入ってきた山車が神社へとお披露目を行います。山車が方向転換をするギリ回しも秩父夜祭の見どころのひとつです。
 秩父鉄道を走るSL、パレオエクスプレスを今年も見ることができました。秩父夜祭のヘッドマークを付けていました。

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

提灯の明かりに照らされて

 夜になると山車は秩父神社から御旅所と呼ばれる場所へ向かいます。提灯、お神輿、神馬などに続き、山車がワッショイの掛け声とともに一台一台と間隔を空けてやってきます。花火が打ち上がり、祭りをさらに盛り上げます。
 山車に乗った男たちがホーリャイの声とともに提灯を掲げ、山車は車輪を軋ませながら目の前を通り過ぎていきます。山車の中からは絶えず太鼓や笛の祭囃子が聞こえてきます。
(露店の前を通る時には明かりが山車を照らしよく見えるので、写真を撮るなら露店の前がいいかもしれません)

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

秩父夜祭にて

 ずいぶん昔のものですが、動画を置いておきます。この頃とは街の様子も変わりました。


秩父は…

 秩父はアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の舞台です。アニメそのものも知らず、しかも話の舞台となっていることはずいぶんあとになって知りました。毎回、秩父を訪れるたびに、街中にアニメっぽいキャラクターをよく見かけるようになり何だろうと思っていましたが、その後アニメを見てハマり、何年か前には舞台を歩いてみたりしました。今でも関連グッズを売っていたり、ラッピング電車が走ったりしていて、超平和バスターズの面々を見ていると何とも言えない気持ちになりますが、道の駅でいつも買って帰っていた、あの花の絵柄がプリントされたクッキーがなくなっていてちょっと残念です。「アニメ聖地88」というスタンプも見付けました。
 また、秩父は日本百観音霊場のひとつ秩父三十四観音の霊場でもあります。しだれ桜の名所、霊験あらたかな三峯神社、武甲山や雲取山や甲武信ヶ岳や両神山を始めとした山々、自然景観、名水、蕎麦、温泉、古代からの歴史などなど、これらが山に囲まれた盆地の中にぎゅっと凝縮されているように感じます。


コメント

このブログの人気の投稿

イトヨリ・マイワシ・マアジ、時々、雷

魚料理の日(イトヨリ、マイワシ、マアジ) 久しぶりの魚料理  久しぶりに魚屋で鮮魚を買ってきて魚料理をしました。  お店では、とりあえず日持ちのする干物をいくつか買って、鮮魚コーナーで物色。今日気になったのはアマダイ、イトヨリ、メバル。アマダイは食べたことがないので一度試してみたいのですが、小ぶりなのにそれなりの値段でちょっと手が出ず、メバルはけっこう大きかったのですがこちらも値段がちょっと…。ということで、メインの魚はイトヨリになりました。  イトヨリはあまり買う人がいないようでしたが、白身で身離れもよくとても美味しいです。30cmくらいで550円でした。  あとはついでに、マイワシひと皿(5匹)200円、豆アジ168円を購入。 マイワシ 豆アジ(マアジ) イトヨリ マイワシのにんにくオリーブオイル煮  足の早そうなものから調理しようということで、まずはマイワシから。  本に載っていた、にんにくオリーブオイル煮にしてみます。マイワシを手開きにして、ある程度骨を取っておきます。フライパンを用意し、オリーブオイルでみじん切りにしたにんにくの香りを出し、酒を加えマイワシを煮ます。塩味を付けたら完成。パンが似合いそうな味です。アンチョビみたいなものですね。  オリーブオイルは、使うだけで一気にイタリア料理っぽくなるので、普段オリーブオイルを使ったことがなければ、ぜひ試してもらいたいです。 マイワシのにんにくオリーブオイル煮 豆アジの南蛮漬け  南蛮漬けを作りたくて豆アジを買いました。逆にいうと、豆アジを見ても南蛮漬けしか思い浮かびません。  玉ねぎとピーマンとにんじんを薄切り・千切りにし、しょう油やお酢や唐辛子などの汁に漬けておきます。  アジは内臓を取り、骨まで油でカラッと揚げたいので、二枚におろしました。片栗粉をまぶし油でじっくり揚げます。しっかり揚がったので、漬け汁に入れると、じゅっという音がします。漬け汁が少なめだったので、クッキングシート(パラフィンのようなもの)で蓋をし、上から軽く押さえ、しばらく漬け込んでおきました。  ネットで見たレシピより砂糖を少なくしたおかげで、甘ったるくない引き締まった味?の南蛮漬けになりました。野菜も美味しいし、骨もちゃんと火が通っていて食べやすくなりました。 アジの南蛮漬け イトヨリと野菜の蒸し煮  メインのイトヨリは蒸すと美味

スポンジブロックでろ過容量アップ!

エーハイムのスポンジブロックでろ過容量アップ!!  久しぶりに熱帯魚の話題です。写真は、外部フィルターでお世話になっているエーハイム EHEIMが出しているスポンジブロックという商品です。60×50×厚さ5cmの大きさで、外部フィルターのスポンジろ材と同じような(全く同じ?)素材で、これを水槽の断面より少し大きく切り(上は水面から出るくらい)、水槽内にはめ込んで、水槽自体をろ過槽の一部分として使ってしまおうという発想のものです。スポンジなので少し縮んでガラス面にぴったりはまります。一般的な60cm水槽(60×30×36cm)なら2枚分取ることができそうです。  私が使っている例を図にしてみました。ディスカス水槽でベアタンクです。外部フィルターはエーハイムクラシックフィルター2213(※外部フィルターは水槽より低い位置に置いて使います)+サブフィルター2213(図には描いていません)。  右から左へと水が流れるうちに、魚のフンなどはこのスポンジブロックで細かく砕かれて、クズのようになったものが下に沈殿しています。水換えの時にこのゴミと、スポンジの右側に付着したゴミを吸い取っています。  またヒーターを左側に置くことで、魚とヒーターを別々にすることができて安心です(水が淀まないように念のため軽くエアレーションをしています)。  スポンジブロックは外部フィルターだけではなく、水陸両用ポンプでも使えるとエーハイムのサイトに書いてありました。上部フィルターでも使えるのではないでしょうか?!  60cm水槽だと、このスポンジブロックを横に長く使えるはずなので、水槽の奥全体をろ過槽として使えるのではないかと考えたりもしています。  値段は少し安くなっても3,500円と高く、水槽内も少し狭くなってしまいますが、これでエーハイムの宣伝通りに水質が安定し、魚がイキイキ!してくれたら、外部フィルターの掃除や、水換えの手間も少し省けて楽になるはずです。 (余談)安心の外部フィルター  使い始めて6年ほどのエーハイムの外部フィルター、クラシックフィルター2213。一度シャフトを折って交換しましたが、それ以外はまったく壊れることなく動き続けています。しかもほぼ無音なので、上部フィルターを使っていた頃に比べるとちゃんと動いているのか心配になってしまうほどです。  またエーハイムのエアーポンプ

金木犀

金木犀 夜道を歩いていると、金木犀の香りが漂ってきました。 どの家の庭先に植えてあるのか、姿は分からないけれど、秋のにおい。 猛暑から一気に秋が深まってきた気がします。