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恐山 その一

10月27日(日)

 ホテルをチェクアウトし、昼食用のパンを買い恐山へと向かう。

 09時30分 恐山への一本道を上って行くと、思ったよりも早く冷水に着いた。ちょうど路線バスが停まっており、人々が乗り込んでいた。路線バスも冷水へ立ち寄ってくれるのだろうか。
 夏でも冷たい冷水は、紅葉の始まったこの時期にはなおのこと冷たく感じられる。

 09時40分 山道を下り始める急坂にさしかかる頃から、急に車の中は硫黄の臭いに包まれ、ほどなくして宇曾利山湖が見えてくる。
 澄んだ湖の岸辺には波が打ち寄せ、取り囲む山々は錦に彩られ、とても美しい。今日は風が強く硫黄の臭いも薄く感じられる。

 三途の川のほとりに建てられていた奪衣婆(左)と懸衣翁(右)。奪衣婆に身ぐるみを剥がされ、懸衣翁がその衣を柳の木に懸け、生前の悪業の重さを量るそうだ。人間の世界で犯した罪は償えても、悪業は罪とは別のものなので、この地獄の入口へ来なければ、閻魔様にどう判断されるか分からない、そんな怖さを感じる。

 三途の川と太鼓橋。

 太鼓橋の上から見た宇曾利山と湖。今日は水の量が多いようで、流れがとても速かった。

 宇曾利山の反対側にある山は陰ってしまったが、紅葉が綺麗だった。

 そして恐山菩提寺へ。

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