新潟県の中越地方へ棚田を見に行ってきました。 関越自動車道の長いトンネルを越えると、左手の道路と山の間にある田園風景が広がりはじめ、新潟に来たんだな!と感じます。 最初の目的地は小千谷にある“錦鯉の里”。ここへ来たのは今回が2度目です。このあたり(山古志?)は錦鯉発祥の地といわれ、この施設ではさまざまな種類の鯉が飼育されています。 越後のミケランジェロとよばれる石川雲蝶の彫刻を永林寺、西福寺で見て、今日の宿に向います。 今回は山の奥の方にある民宿へ泊まりました。民宿に車を置いて周辺を散策。山の斜面に沿って田んぼが作られています。 水の流れる音やカエルの声、木々を渡る風の音以外には、人工的な音は何も聞こえてきません。そして漂ってくる、おそらく藤の花であろう甘く爽やかな香り。今年は藤の花がよく咲いているようで、木々を覆うように咲いていました。 民宿には五右衛門風呂があり、初めて入りましたが、すごく体が温まります。そして、おそばと野菜(天ぷらや煮物)などなど盛りだくさんの夕食。 (民宿からの風景。下に田んぼがあって、谷があって、その向こう側に山があります。山の黄土色の地肌が見えているのは、中越地震の爪あとだそうです。この辺りも道が崩れて落ちてしまったり、民宿のこの建物も半壊してしまったそうです。そしてこの辺りは日本で一番?の豪雪地帯。最近は少なくなったそうですが、それでも4mくらい積もるのだとか。) 民宿をあとに、十日町にある棚田を見に行きました。 星峠では開けた丘陵地に田んぼが段々に作られています。下から見ると田んぼになっているのはよく分かりませんが、上から見下ろすと、水が入っているのでそれとすぐに分かります。ちょうど田植えをしている田んぼもありました(というより、それを狙ってこの時期に訪れました)。この棚田の朝焼けの風景は、大河ドラマの映像にも使われたそうです。 棚田はあちらこちらにあるようで、儀明(下の写真)の奥に見える山の斜面にも、それらしいものがありました。 棚田を離れて、美人林とよばれるブナ林へ行きました。林の中は陽射しも風も穏やかで、とても快適な空間でした。ブナの木肌に耳を当てると水の音がするそうですが、聞こえたような、聞こえなかったような…。 夏の緑の季節、秋の黄金の季節、冬の白銀の季節...
花、空、山、旅、スナップ写真を中心に、思ったことなどを書き綴っています。