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祈りを込めて

夕方から高幡不動尊(日野市)の萬燈萬華会へ。
久しぶりにお参りに来たら、新しいお堂が二つも出来ていました。

 五重塔の地下では法要が執り行われており、理趣経の読経の声が響きわたる中、ひとりひとりに回されるお焼香の入れ物からは煙が立ち昇り、そして部屋に充満していました。
世界平和や人々の健康や幸せについての祈願が行われ、また今年は東日本大震災で亡くなられた方や被災された方へのお祈りも併せて行われました。

法要が終わると、次は五重塔での法要に移りました。雨がぽつりぽつりと降り始め傘を差す人も出てきました。

五重塔の外枠を取り囲むようにロウソクが並べられ、私も手渡してもらったロウソクに火をつけその中へ立てましたが、ロウソクの炎と共にいろいろな思いが空に上っていくように思いました。

五重塔は3月の地震で被害を受けたようですが、修復工事がなされたそうで、そういわれると、水煙の先から下の方まで新しくなっているような気がしました。

京王線の高幡不動駅から高幡不動尊までの道には、こんな風に灯籠が整然と並べられ、しっとり濡れた道路をほんのり照らしていて、綺麗でした。
こんな情景を目にしていると、まだ少し早いですが、もう年末になったんだなと思います。


午前中にテレビを見ていたら、宮沢賢治氏に関連した番組をやっていました。 『雨ニモマケズ』の朗読もされていましたが、やはり「…ワタシハナリタイ」で終わっていました。手帳にはこの後に「南無○○菩薩」などと何行か続き、 『雨ニモマケズ』は宮沢賢治氏のこういう仏教の思想があってこそのものだと思うので、その部分が紹介されないのは残念に思います。単なる感傷で書かれたのではないでしょうから。

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