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奈良田の里と富士山

 赤沢宿と七面山から北へ、谷間の道を車で走っていきます。途中、山の斜面が崩れて橋や道が埋まっている所もありました。
 そして小一時間走って着いた奈良田の里。 この辺りは温泉が多いようで、この奈良田にも温泉があります。孝謙天皇がここへ湯治に訪れ(758年)、8年ほど滞在されたという歴史があるそうです。(ちょっと記憶が曖昧ですが)その孝謙天皇を祭った奈良王神社があります。
 またここでは焼畑が行われていたそうで、集落からは離れた場所で作業を行うため家に帰ることは出来ず、木を取ってきて作業小屋を建て、そこで寝泊りしながら農作業を行っていたそうです。資料館には復元された小屋がありましたが、ただ寝るだけくらいの小屋で、農作業は本当に大変だったんだなと思います。資料館の資料をいろいろと見ていて、こういう生活があったことを初めて知りました。

館内には大きく引き伸ばされた写真が展示され、真冬の雪山からの風景など一生肉眼では見ることのないであろう写真の数々をしばし堪能しました。木の床が良かったです。

 奈良田の里をあとにして、これから富士山を目指します。来た道を引き返して、富士川を渡り、下部温泉を通って、本栖みちを東へ。木喰上人の生まれた里を過ぎ、峠を越え山を越え、展望台を過ぎた先にあるトンネルをくぐり抜けると、今日もありました、本栖湖と富士山。何だかんだ言っても、やっぱり富士山が見えると「おおっ」と声を出したくなります。
 渋滞になる前にと、ここからさらに東へ、河口湖、山中湖、と走りましたが、途中ずっと雲が空を覆ってしまい、富士山が見えたのは本栖湖が最初で最後になりました。
 山中湖からは須走りへ。とりあえずは新しく出来た道の駅へ。自衛隊グッズなども販売されていました。天気が良ければ須走口5合目まで行って星を見たいと思っていましたが、日が陰って暗くなってもどうも晴れる気配はなく、今日は諦めることにしました。高速道路は混みそうだったので、帰りはいつもの道志みちを通って帰宅。思ったよりも早く家に着きました(暗い道志みちはあまり車も走っていませんでしたが、連休の初日、中央自動車道は混んでいたのでしょうか)。

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