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オレの心は負けてない

在日朝鮮人「慰安婦」宋神道のたたかい「オレの心は負けてない」
というドキュメンタリー映画を見てきました。(公式サイト)

 「お国のため」と何も分からないまま16歳から7年間従軍慰安婦となった宋神道(ソン シンド)さんは、朝鮮から中国へ連れて行かれ、体には軍人から切りつけられた傷や入墨が残り、顔を殴られたため難聴にもなってしまっているそうです。慰安婦でいる間に2人の子供を産みますが育てることは出来ずに人へ託し、もうひとりは死産、ご自分でその子供の足を引っ張って処置されたという話が印象的でした。戦後は軍人に誘われ日本へ渡ったもののそこでも酷い仕打ちを受け、その後はどうにかこうにかずっと日本で暮らしていらっしゃるそうです。

 この映画は、戦後数十年、あることがきっかけで「国に謝って欲しい」という訴訟を起こすことになり、“支える会”とともに裁判を闘ってこられた、そのドキュメンタリー映画です。
 「信じられるものは自分の心だけ」という言葉の裏には、どれほどの悲しみや苦しみや恨みがあるのだろうと思うと辛くなりますが、それでも宋さんは明るく、ユーモアがあり、昔の自分を思い出すという年齢の女子学生を前にした講演では、最後は笑いに包まれていました。
 世論や時代の流れ政府の考えもあるのでしょう、裁判には結果的に敗訴しましたが、その判決の内容は宋さんたちの人権を回復しつつあるものだと思います。
 宋さんが訴えているのは、戦争はしないで、自分と同じような子供を出して欲しくないということです。身を持って経験したからこそにじみ出てくる言葉ではないかと思います。

 宋さんや支える会の人たちを見ていると、他人の幸せを自分の事のように喜ぶことが出来る心、その心がどれだけ素晴らしいものかということを改めて考えました。

 従軍慰安婦の問題に関しては感情的な言葉が多く飛び交っているように思いますが、国の事情や利害関係や主義主張はとりあえずそばに置いて、ひとりの女性が生きてきて、苦難の人生を歩んでこられた、戦争が残す影の一部分として純粋にこの映画を見てもらいたいと思います。


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(参考)
「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」(河野談話)
(平成5年8月4日)

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