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PM2.5

 光化学スモッグが出るような白い空。大陸から、また国内からも微小な物質が流れて集まっているという。島国にあっても、風に乗って流れてくるものはどうしようもない。西日本に住んでいた頃は、こんな春の白い空が嫌いで、これが花曇りだというのだとずっと思っていたが、おそらく黄砂などだったのではないだろうか。伊豆の河津桜はもうすぐ満開。

カレンダー

 一年間のカレンダーを眺めていると、今年ももうあまり日にちがないように感じる。それだけ年をとる、というより一日々々老化して、気力も体力も知力も衰えているのだろう。  一度だけ話を聞きに行った、イスラム研究の先生のサイトのブックマークをクリックしたら、数年前に亡くなられていたことを知る。

単焦点

 カメラ博物館に陳列されていた歴代ライカを思い出し、日本製のカメラもそうだが、コンパクトカメラでありながら、何十年も前のものが現役で使えるところがとてもいい。デジタルカメラになり、フィルムに費やすお金は考えなくてよくなったものの、カメラの中身がダメになってしまうと、すべて使えなくなってしまうのがとても残念だ。外側は使いまわしをし、オーバーホールをしながら、中身だけバージョンアップ出来れば理想なのだが。  最近のモノクロ写真はすべてリコーのGR-DIGITAL II。28mmの単焦点レンズが付いたデジタルカメラで、もう古いものになっているが、内部にゴミが入ってしまった以外は問題なく使えている。  フィルム時代は50mmの単焦点レンズ(標準レンズと呼ばれていた)の付いたカメラをもらい、そのレンズ1本で写真を撮ることに何の違和感をも持っていなかったが、今になって思ってみても、趣味で写真を撮るのならば(特別な理由がなければ)、単焦点で十分、いや自分にとっては単焦点だけの方が性に合っている気がする。

春の日差し

 四谷から千鳥ヶ淵へ。ビルの一角からは就職活動だと思われる若者たちが出てきた。  千鳥ケ淵戦没者墓苑。ここには家族に引き渡されることのない遺骨が眠る。生きて故郷に帰ることがかなわなかったのは、どれほど無念だったことか。今生きているすべての人間が、一度はその無念さを眼前の現実として想像すべきだろうと思う。白い菊の花を手向ける。  日本カメラ博物館へ行く道には桜が咲いていた。江戸時代から現在までのさまざまなカメラが陳列されていた。ライカ展をやっており、木村伊兵衛氏の道具などもあった。  ニコラ・バレ修道院。ロザリオを手に、珠を繰っている人を見かけた。  新宿の喧騒の中へ。コクーンタワーはどこから見ても異彩を放っていた。森麻季さんのCDとビッグイシューを買う。

空気は冷たく

 JRで宣伝している伊豆のポスター。ちょっと前から貼ってあるが、このド派手なピンクが目に入るたびに、また河津桜を見に行きたいと思う気にさせる。  渋谷、ヒカリエのビル。  クロスタワーの階段のあたりに工事の幕が張ってあり、もしや取り壊されたのかと思っていたが、この壁はまだあった。今日はなぜかここへ来たいと思った。時代が逆行しているような気がしているからだろうか。尾崎豊は亡くなってもうすぐ22年にもなるのか。頭の中で流れていた曲は尾崎豊の街路樹、そしてImagine。国という概念が無くなれば人間の意識は変わるのだろうか。  スクランブル交差点。