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年の暮れ

昨日の第九の演奏会の帰りに本屋に寄り「岩波仏教辞典(第二版)」を買ってきました。辞典は他にもいろいろありますが、もの足りなくなったらその時また考えることにしました。買えて嬉しい。  本の表紙のクロスは黄土色をしていて、普段見慣れないような色ですが、東南アジアのお坊さんが身にまとっている衣の色のようで、よい感じです。上座部のお坊さんの衣(糞掃衣(ふんぞうえ))といえばこんな黄土色を想像してしまいますが、糞掃衣はもともとははぎれの布を寄せ集めて一枚の大きな布にし、それをお坊さんが着ていたというものなので、色は関係ないのでしょう。  一年ももうそろそろ区切りを迎えようとしていますが、お正月に尾崎豊さんの息子さんの動画を見て号泣して以来、一月の日向薬師のお坊さんのお話に始まり、その後は言わずもがなで、今年も国内、国外でいろいろありました。地震の後には方丈記も読みましたが、時代背景が違うだけで、人も政治も何ら違うところはないのではないかと思うほどでした。  夕方には雪を降らせるような真綿のような雲が夕日の色を映していました。インドネシアの津波の後にも、遠くで響く祭太鼓の音を聞きながら、この空を見ていました。

音楽鑑賞

今年も第九の演奏会を聴きに行きました。月曜日には夏に行けなかった(行かなかった)人間椅子のライブにも行ったので、今週2度目の音楽鑑賞です(1回はライブですが)。  人間椅子のライブは、最近は古い曲もやってくれるので、いつ行っても楽しめます。新譜からは「春の匂いは涅槃の薫り」と「今昔聖」が聴けたのでとても嬉しかった。人間椅子の音楽は自分の人生のそばにいつもあったので、ライブに行くといろんなことを思い出して、いつも涙が出そうになります。  第九の今年の演奏は若者達でした。小学生もいるのだとか。 こんな難しそうな曲に挑戦するのがすごいです。

五重塔

よく晴れた初冬の一日、高幡不動尊へお参りに行きました。ちょうどお護摩の時間だったので、しばらく足を止めて、今日は外からお参り。  そしてその後大日堂へ。入口の近くには水琴窟がありました。高幡不動へはよく来ますが、大日堂へは今回初めて上がりました。ご本尊の大日如来さまの前にある板張りの部屋の天上には龍が描かれ、その下で手を叩くと、叩いた本人にだけ不思議な音が聞こえました。ご本尊の裏側に当たる場所には多くのご位牌が並び、その中に土方歳三氏のご位牌もありました(高幡不動尊金剛寺は土方歳三氏の菩提寺です)。  高幡不動尊は、仁王門をくぐるとすぐ不動堂があり、多くの人の足もそこで止まってしまうようですが、やはりこちらの大日堂が本堂なのだなと実感しました。  萬燈会の時は暗くてよく分かりませんでしたが、3月の地震で損傷した五重塔は補修が終わり、塔のてっぺんにある相輪は黄金に輝いていました。

皆既月食

2011年12月10日の23時30分前後に皆既月食を見ることができました(東京)。  前に見たのは確かもう20年前くらいだったと思います。  だんだんと欠けてきた満月を双眼鏡で覗いていると、三日月などとは違い、地球の影が映っているという感じでした。月はだんだんと暗くなっていき、赤っぽく輝きはじめました。  皆既になると地面を明るく照らしていた満月の輝きはなくなり、月のまわりには小さな星の光が見えてきました。ひとつだけ流れ星も見えました。  皆既が終わると月の左下の方が明るく輝きはじめ、皆既に入るときよりこちらの方が綺麗でした。  2012年には金環日食も見るチャンスがあるそうで、楽しみです。