昨日の第九の演奏会の帰りに本屋に寄り「岩波仏教辞典(第二版)」を買ってきました。辞典は他にもいろいろありますが、もの足りなくなったらその時また考えることにしました。買えて嬉しい。 本の表紙のクロスは黄土色をしていて、普段見慣れないような色ですが、東南アジアのお坊さんが身にまとっている衣の色のようで、よい感じです。上座部のお坊さんの衣(糞掃衣(ふんぞうえ))といえばこんな黄土色を想像してしまいますが、糞掃衣はもともとははぎれの布を寄せ集めて一枚の大きな布にし、それをお坊さんが着ていたというものなので、色は関係ないのでしょう。 一年ももうそろそろ区切りを迎えようとしていますが、お正月に尾崎豊さんの息子さんの動画を見て号泣して以来、一月の日向薬師のお坊さんのお話に始まり、その後は言わずもがなで、今年も国内、国外でいろいろありました。地震の後には方丈記も読みましたが、時代背景が違うだけで、人も政治も何ら違うところはないのではないかと思うほどでした。 夕方には雪を降らせるような真綿のような雲が夕日の色を映していました。インドネシアの津波の後にも、遠くで響く祭太鼓の音を聞きながら、この空を見ていました。