スキップしてメイン コンテンツに移動

お不動さま参り

 空は白く晴れて、まるで初夏の陽気のなか、関東三十六不動尊霊場の札所参りへ。本日は“修行の道場”の三ヶ寺。

 第十五番札所の宝仙寺(東京都中野区中央)。新宿の副都心に程近い場所にあるお寺です。大きな木が日を遮り、仁王門の向こうには、子供ならば所狭しと遊んでしまいそうな開けた境内に、三重塔と本堂がありました。
 第十一番札所の三寶寺(東京都練馬区石神井台)。石神井公園の近くにあるお寺で、本堂の他に、鐘楼、大黒天堂、根本大塔、大師堂、お砂踏み場、如意輪観音の新しい観音堂、十一面観音の大きな像など、練馬にこんな立派なお寺があるとは思っていなかったので、少し驚きました。
 境内には木陰がたくさんあり直射日光は気になりませんでしたが、それでも風もなくずいぶんと気温が高くなっているようで、体力を奪われます(練馬の今日の日中の気温を調べてみると29℃近くもありました…さすが練馬)。
 三寶寺の隣には曹洞宗の道場寺というお寺があり、こんなにも立派な塔が建っていました。お寺の外の路地から見た風景は、京都ってこんな風情なのかと想いを馳せるほどのものでした。
 最後に訪れたのは第十番札所の総持寺(東京都西東京市田無町)。田無の駅の近くにあるお寺で、阿吽の仁王門の裏には、同じような大きさで、確か広目天と多聞天の像がありました。御朱印をいただきにいくと、奥の方からご詠歌が聞こえてきたのが印象的でした。
 今日訪れたところはさすがに都会にあるお寺だからでしょうか、またいい日和だったからでしょうか、お参りに来る人が多かったのが印象的です。

 家に帰って御朱印と不動明王・童子の御影を見ていると、憤怒の御姿が一枚一枚増えていくという、秩父の観音霊場札所とは全く違う不思議な気持ちになります。

コメント

このブログの人気の投稿

星のカケラ

星のカケラ 小惑星  先日、日本の小惑星探査機が小惑星から持ち帰った星のカケラを見てきました。  探査機はやぶさが小惑星イトカワから、探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰ってきたものです。  どちらも顕微鏡サイズの粒子ひと粒で、モニターに映し出されたものを見学していましたが、火星のあたりの軌道を公転している小惑星から持ち帰ってきたものだと思うと、ごく微細なものながら、そこにはロマンが、そして学術的に貴重な情報がいくらでも詰まっているように感じます。  はやぶさ2は、サンプルを地球に落としたあと、そのまま次の小惑星に向かっているそうです。 技術の進歩、シンギュラリティ  人が実際に火星に降り立つ未来が見えつつある現在に自分がいることを考え併せると、将来から見たら宇宙開発のごくごく黎明期なのかもしれませんが(逆に宇宙開発がとどまることのないようにそうであってほしいと思います)、この時代にいて技術の指数関数的な進化を感じられ、実際に映像で見ることができるなんて、なんてラッキーなんだと思います。  ついでに、シンギュラリティがどうなるのか気になるところですが、未来から見て過去のある時点でシンギュラリティが起こったというようになるのか、それとも現在進行系で感じられるのか、楽しみでもあり何が起こるかわからない恐怖も感じます。  ひとり天文部の部活動でした。

写真の加工について

写真の加工について 写真の色とは? 最近はスマートフォンで写真が簡単に編集できます。 それで、やろうと思えばいくらでも加工できてしまうけれど、たとえば色の加工をどのくらいやるのかといったときに、それは自分がどれくらいまで許容できるのか、ということなのかなと唐突に思ったりしています。 人それぞれ見えているものの色は完全に一致しているわけではないと思うし、写真を撮った時点でデータは加工され、それはフィルムであっても同じでプロの写真も(プロだからこそ?)魅せるように加工されていたし、そもそも今は印刷物ではなくモニタや画面で写真を見る機会が多いと思うけれど、それらの機器の色の設定や見え方はバラバラだし、もはや印刷物や作品として仕上げるのでなければ、色のこだわりは、自分の撮影や再生環境の設定の中で自己満足するものでしか成り立たないのではないかと思ったり。 ゲームの世界 一方で、近頃のゲームは絵が綺麗で、実際の風景の写真でなくても、画面のキャプチャー画像で十分美しいと思えるほど。逆に実際の風景をゲームっぽく加工したらそれは綺麗だと思えるのだろうか、その違いってなんなのだろうと思ったりして、これは受け取る側の問題なんだろうと思うと、やっぱり自分が作るものも見るものも、自分でどれくらい許容できるのかということになるのかなと思っているところです。 現実と仮想現実のはざま 現実と仮想現実の境界はどんどん曖昧になっていて、脳はすぐ騙されてしまい、けれどそれが悪いということではなく、ただそういう特質があるということだと思うので、科学技術でよい方に騙して騙されていけば、今あるものとはまた違った進歩の道も開けてくるのかなと思ったり。 こんな加工は…? ということで、試しに今までやったことのないくらい加工をしてみましたが、これくらいやってもこれはこれでいいような気がしてきました。 ずいぶん強めに加工した写真 フィルムがメインだった時は、写真を加工するなんてことはほとんど考えられなかったけれど、今は加工前提で写真を撮っているし、おまけにスマートフォンで簡単にしかも高度に加工できるようになったおかげで、こんなことを考えるようになったのかもしれません。

青空の西新宿

青空の西新宿 スマホ片手に  用事ついでに久しぶりに好きな西新宿へ。  カメラではなくスマホ片手にビル群の間を少し歩いてみました。 西新宿 西新宿 西新宿 西新宿  コクーンタワーの近未来的な建物が好きで、世界にあるこの手の建造物を見てみたいと思ったりもするのですが、それにしても悔やまれる?のは、国立競技場の当初の案のザハさんの作品を見れなかったこと。当時はザハさんの名前すら知らなかったけれど、たまに思い出すたびに、なんだか残念だったなと。  都心は常にどこかで大規模な工事をやっているイメージで、新宿駅は改装工事で東側が見えて変な感じですが、西新宿もそのうちにまた再開発が行われて、違う風景になるんでしょうね。今の近未来な感じではなくなりそうな気がしますが、どんな景色になるのでしょうか。  スマホの写真アプリの超広角を使ってみて、風景なんかだとそんなに違和感を感じないけれど、ビルは斜めになってみたりしてやっぱり超広角で人工物を撮るのは難しいです。 都庁の展望台へ  歩いていると都庁がすぐそこにあり、時間があったので足を伸ばしてみました。  展望台は混んでいるのを確認して帰ろうかと思ったら、意外と人は少なく、2台目のエレベーターで乗れました。 都庁 都庁の展望台から 都庁の展望台から  展望台はやっぱり海外の方が多いですね。都心方面、東京湾から丹沢の山並みや富士山も見えて、いい思い出になっていればいいですね。  おそらく風で建物自体が揺れている感じがするのですが、東日本大震災の前の週に登っていたのを思い出します。  ここで写真をちょっと強めに加工してみましたが、これはこれでそんなにおかしくないかも? 都庁の展望台から おまけ 東新宿(歌舞伎) 東新宿  新宿駅からこのあたりも海外の方が多いですね。遠くにゴジラを見つけて楽しそうにしていました。