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“ねむの木こども美術館”へ

 静岡県掛川市にある“ねむの木こども美術館”へ。東名自動車道は途中、事故で渋滞していましたが、そこを抜けると車は流れていました。晴れてはいましたが富士山はあまり見えず、足柄SAで見たのが最後になってしまいました。(写真中央の左下)

 静岡県の掛川I.C.で高速道路を降り、掛川城の天守閣を見ながら北へ進みます。途中少し狭い道を通って行くと(他にも行き方はあるようですが)、道路の両側の壁がタイルで飾られた“ねむの木学園”への入口が見えてきます。
 道なりにしばらく走って行くと、山の斜面にそって建てられた“ねむの木こども美術館「どんぐり」”の特徴的な建物が見えてきました。ここは鳥の声と川の音だけが聞こえるとても穏やかな場所で、郵便配達員の赤いバイクが通り過ぎる姿は、映画やアニメの1シーンを想像させます。

 美術館の建物の中は床から壁から天上から一面真っ白で、目が慣れるまで少し時間がかかりましたが、日常世界と切り離されたようなとても不思議な空間でした。
 壁にはたくさんの作品が展示され、見ていてどれもいいなと感じるものばかりでした。この絵を描いた方たちは皆さん身体に障害をお持ちで、描くのが困難な方もいらっしゃるのでしょうが、それだからどうということは全く関係なく、それぞれが素晴しいアーティストだと思います。
 こういう絵には全く興味が無い人もいると思いますが、ぜひ一度じっくり鑑賞してみることをお勧めします。いろいろと見ていて『自分はこういう色も好きなんだな』と気付かされる絵もありました。大きな作品が多いのが印象的でした。

 美術館は2階からずっと見て行き、斜面の上にある扉から出てきます。草原の庭をぐるっと歩いて1階へ降りて行くと、途中柿の実が出来始めていたり、ネジバナが綺麗に咲いていました。建物の白い壁に描かれた花の絵が可愛いですね。

 “どんぐり”の少し先にもうひとつのガラス張りの美術館“「ねむの木緑の中」”はあります。こちらにもたくさんの作品が展示されていて、とても充実した時間を過ごしました。

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