戯曲『山吹』(泉鏡花)を読みました。「海神別荘」(岩波文庫)に収録されている作品で、『海神別荘』だけ読んでしばらく放っておかれていた本だったのですが、久しぶりに読んだ鏡花作品だったためなのか、『山吹』は短いけれどもとても面白い、やっぱり泉鏡花はいいなと思いました。話の最後には、雨でけぶるお縫さんと人形使の因果な後姿に思わず手を合わせ祈りたくなりました。また画家の苦悩に対しても。
星のカケラ 小惑星 先日、日本の小惑星探査機が小惑星から持ち帰った星のカケラを見てきました。 探査機はやぶさが小惑星イトカワから、探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰ってきたものです。 どちらも顕微鏡サイズの粒子ひと粒で、モニターに映し出されたものを見学していましたが、火星のあたりの軌道を公転している小惑星から持ち帰ってきたものだと思うと、ごく微細なものながら、そこにはロマンが、そして学術的に貴重な情報がいくらでも詰まっているように感じます。 はやぶさ2は、サンプルを地球に落としたあと、そのまま次の小惑星に向かっているそうです。 技術の進歩、シンギュラリティ 人が実際に火星に降り立つ未来が見えつつある現在に自分がいることを考え併せると、将来から見たら宇宙開発のごくごく黎明期なのかもしれませんが(逆に宇宙開発がとどまることのないようにそうであってほしいと思います)、この時代にいて技術の指数関数的な進化を感じられ、実際に映像で見ることができるなんて、なんてラッキーなんだと思います。 ついでに、シンギュラリティがどうなるのか気になるところですが、未来から見て過去のある時点でシンギュラリティが起こったというようになるのか、それとも現在進行系で感じられるのか、楽しみでもあり何が起こるかわからない恐怖も感じます。 ひとり天文部の部活動でした。
コメント
コメントを投稿