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世界の車窓から(スイス編)


 『世界の車窓からDVDブック』(朝日新聞社)のスイス(1)(2)(No1とNo21)が揃いました。DVDは60分。ナレーションだけを消すことも出来ます。


 No1(創刊号)は“登山鉄道をめぐる旅”
 スイス=アルプスがとてもよく感じられる登山鉄道たち。富士山の頂上まで鉄道が登っているような感じで、そこまでして鉄道を走らせる情熱は一体どこから来るのかと思ってしまうほどですが、蒸気機関車に押されながらゆっくり山を登っていくのを見ていると、この時間の流れに逆行したような観光を楽しんでみたくなってしまいます。
 またクライネ・シャイデック駅の手前から見えてくる、アイガー・メンヒ・ユングフラウのアルプスを代表する山々の景色は、映像からだけでもその感動が伝わってきました。

 No21は“ベルニナ急行と氷河急行(Glacier express)の旅”
 車両は天上の方までガラス窓になっていて、まさしく風光明媚な車窓からの風景。高度を稼ぐために設けられたぐるっと一回りする高架橋や、深い谷に架かる石造りの橋を列車が走る様子など、車窓からの風景も美しいですが、険しい山々の緑の中を赤い列車が右へ左へ揺られながら走るのを眺めているのも楽しいです。ハイキングをしながら列車を見ることの出来るポイントなどもあり、そこには列車の通る時刻表が置いてあるそうです。
 この辺りの鉄道と風景(「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」)が世界文化遺産(2008年7月)に登録されたそうです。

 『世界の車窓から』は旅情を感じさせる映像(空撮もあります)、落ち着いたナレーション、音楽も心和ませるもので、安心して見ていられますね。スイスは日本からの観光客がとても多いそうですが、これらのDVDはそのことをほとんど感じさせないのも良かったです。またナレーションを消すことも出来るので、人々の会話や環境音、音楽をより味わう楽しみ方も出来ます。


(参考)スイス政府観光局

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