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銀河鉄道999とともに

果てしのない旅を

車掌さん(JR小倉駅)

 星と星の間を走る銀河鉄道999。その列車に乗っていた松本零士さんが先にどこかの停車駅で降りたのか、それとも彼を乗せた999は相変わらず走り続け、自分が先にどこかの停車駅で降りたのか…。いずれにしてもこれからは松本零士さんのいない世界を歩むことになり、人の生きる時の流れを感じざるをえません。

鉄郎とメーテル(JR小倉駅)

 天文が好きになったりクロノ時計が好きになったりしたのは、やはり銀河鉄道999の影響もあるのだろうと思います。それに今思うと記憶に残っている初めて触れたSFなのかもしれません。その漫画の愛蔵版を一冊一冊買って楽しみに読んでいたのは遠い日の記憶。その後、いろんな作品を買い漁っていた時期がありましたが、先の愛蔵版とともに今ではほとんど手放してしまい、手元にあるのは、999の好きな話が載っている、愛蔵版とは別に探して買った単行本くらい。

メーテルのマンホール(JR小倉駅近くで)

 残ったのはやはり思い入れのある銀河鉄道999でした。

車掌さん(西武池袋線大泉学園駅)

 こうして思い返していると、やはり自分の方が先に列車を降り、その停車駅の町に留まるか、それとも別の列車に乗り換えるか優柔不断に決めかねているのではないかという気になり、そして人の時間の縛りから開放された松本零士さんは、走り続ける列車の中で、流れ行く星々の輝きを横目にしながら、今も果てしのない旅を続けているのではないかと思うのです。アンドロメダよりも先に宇宙は限りなく広がっているのですから。
 「えー、次の停車駅は……」



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