スキップしてメイン コンテンツに移動

雪の黒斑山から浅間山を望む

雪の黒斑山へ

年が明けて2017年、雪山の第3回目は雪の多い山にしましょうということで、浅間山の外輪山である黒斑山(標高2,404m)へ行きました。浅間山のまわりは火山活動のため入山が規制されていますが、黒斑山までは規制なく入れます(火山はいつ噴火するかわからないので、いうまでもなくあくまで自己責任ですが…)

登山開始

関越自動車道、上信越自動車道を走り、アサマ2000パークの駐車場へ向かいます。車を降りると地面も凍っていてけっこう寒いです。歩き始めてもなかなか暖かくならず、手袋も厚手のものに替えて歩いていきます。
林の中は風もなく穏やかで青空も見えるようになりました。青空が見えると、いかにもという雪の景色になります。今回は雪が多いのでここでワカンを履きます。金属製のカンジキで、これを履いていると足の沈み込み方が違います。

雪の黒斑山へ
駐車場にて。スキー場は右後方、山へ行く人達は正面の林の中へ

雪の黒斑山へ
一瞬青空も出てきた

雪の黒斑山へ
ワカン

林の中と外

林を抜けると風が強く吹き付け顔も冷たいですが、また林に入ると穏やかになったり。歩いているとかまぼこ型の小屋のようなものがありますが、これは、浅間山は活火山のため、外輪山であるこのあたりの山にも設置されている緊急避難用のシェルターです。
そして槍ヶ鞘というところへ出てきました。

雪の黒斑山へ
林を抜けると風が強く寒いです

雪の黒斑山へ
緊急避難用のシェルター

雪の黒斑山へ
槍ヶ鞘。ここから下ってトーミの頭と山頂を目指します

黒斑山山頂へ

槍ヶ鞘から下り、急斜面(というより崖?)となっている右側から風を受けながら、ピッケルを手に登り返すとトーミの頭、そしてやがて黒斑山山頂に着きました。空は真っ白だったのですが、そのうちだんだんとガスが取れていき、青空が少しずつ広がり、浅間山が見えるようになってきました。
浅間山は、なだらかな斜面に雪が筋状に積もり、とても雄大な景色です。時間を忘れて見入ってしまいます。なんだか海のイソギンチャクのようにも見えました。右後方には八ヶ岳方面も見えるようになりました。

雪の黒斑山へ
右側は急斜面(ほぼ崖?)

雪の黒斑山へ
トーミの頭。まわりは真っ白…

雪の黒斑山へ
黒斑山山頂からの浅間山。ガスが取れてきました

雪の黒斑山へ
浅間山

下山

下りは左手に浅間山を眺めながら斜面を下り、来た道ではなく、槍ヶ鞘の手前にある分岐を林の中へと入っていきます。下りもけっこう体を使うので、太陽の光を浴びていると、朝の寒さとは打って変わって、とても暑いです。
駐車場に戻った頃にはとても穏やかな天気になっていました。

雪の黒斑山へ
駐車場へ戻ってきました

天狗温泉浅間山荘

帰りには天狗温泉浅間山荘で温泉へ。源泉かけ流しで赤褐色のとてもいいお湯でした。お湯に浸かりながら山の話をしながらゆったりと時間が過ぎていきます。
帰る頃には夕焼けがきれいでした。

雪の黒斑山へ
天狗温泉浅間山荘

雪の黒斑山へ
きれいな夕焼け

雪山

黒斑山は雪山初心者の山ということもあり、多くの人たちが登ってきていました。冬になってもこれだけ多くの人たちが山に登っているというのが新しい発見でした。単独で登っている人も多くいます。
近年はいろいろな場所で雪の量も減ってきているようですが、それでも降らないわけではないので、そんな時はワカンが役に立ちます。靴だけで歩く(ツボ足)となかなか前に進めないし、体力も消耗するので、その場所に応じて道具を装備しておくのは大事だなとあらためて思います。
まだ3回目ですが、雪山を歩くこと、そして遠くの雪山の景色を眺めることに、どんどん魅了されていきます。

2017年下旬 黒斑山
同行者:Bさん・Cさん

コメント

このブログの人気の投稿

星のカケラ

星のカケラ 小惑星  先日、日本の小惑星探査機が小惑星から持ち帰った星のカケラを見てきました。  探査機はやぶさが小惑星イトカワから、探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰ってきたものです。  どちらも顕微鏡サイズの粒子ひと粒で、モニターに映し出されたものを見学していましたが、火星のあたりの軌道を公転している小惑星から持ち帰ってきたものだと思うと、ごく微細なものながら、そこにはロマンが、そして学術的に貴重な情報がいくらでも詰まっているように感じます。  はやぶさ2は、サンプルを地球に落としたあと、そのまま次の小惑星に向かっているそうです。 技術の進歩、シンギュラリティ  人が実際に火星に降り立つ未来が見えつつある現在に自分がいることを考え併せると、将来から見たら宇宙開発のごくごく黎明期なのかもしれませんが(逆に宇宙開発がとどまることのないようにそうであってほしいと思います)、この時代にいて技術の指数関数的な進化を感じられ、実際に映像で見ることができるなんて、なんてラッキーなんだと思います。  ついでに、シンギュラリティがどうなるのか気になるところですが、未来から見て過去のある時点でシンギュラリティが起こったというようになるのか、それとも現在進行系で感じられるのか、楽しみでもあり何が起こるかわからない恐怖も感じます。  ひとり天文部の部活動でした。

魚料理ほか

魚料理ほか ごまさばの生姜焼き  干物はよく食べたりしていますが、生の魚を調理するのはなんだか久しぶりです。  ごまさばが安かったので買ってきました。単純に塩焼きでもよかったのですが、ちょっと変わったものがないかとネットを探していたら、生姜焼きというのがあったので作ってみることにしました。  塩をふって、小麦粉をまぶして焼き、生姜、酒、みりん、醤油をかけながら焼けば出来上がり。魚は意外とあぶらが乗っていたのですが、さっぱりとしておいしかったです。 ごまさばの生姜焼き 冷凍バナナ  冷凍バナナは子供の頃に食べた懐かしい記憶がありますが、最近はアイスを買うのをやめ、冷凍バナナにしています。  ゼリーなどを作るときに、砂糖の量にびっくりしてしまい、きっとアイスにもかなりの量の砂糖やいろんなものが入っているんだろうなと思いつつ、好きで食べていたのですが、暑くなってきてバナナの熟し方が激しくなってきたので、久しぶりに冷凍バナナを作ってみました。すると、とても甘くておいしかったので、いっそのことアイスをやめてバナナに置き換えてみました。子供の頃と比べて最近のバナナは全体的に甘い気がするので、それで冷凍しても甘くておいしいのかもしれません。  バナナは適当な大きさに切って冷凍しておき、そのままで食べたりもしますが、よくヨーグルトとハチミツをかけて食べています。冷たいバナナが食べているうちにやわらかく溶けてきて、とてもおいしいです。 猛暑  連日の猛暑で、気温に対する感覚がおかしくなっている気がします。夜になっても30℃あるのは普通だし、日中も35℃ないとそんなに暑くないのではないかという気になってしまいます。クーラーをつけていないともうやっていられないのですが、それで風に当たりすぎてしまったせいか、体調不良になってしまいました。  そういえば最近は聞かなくなりましたが、電力の逼迫状況などはどうなのでしょう…。 スズメバチ  去年、玄関脇にアシナガバチが巣を作って駆除してもらったのですが、今年はキイロスズメバチっぽいものがうろうろしていました。単独行動っぽいのですが何度も刺されるわけにはいかないので、去年買っておいた蜂用の殺虫剤を使いました。さすが蜂用だけあって強力で、飛んでいたのが地面に落ちましたが、それでもまだ動いている生命力の強さ。

写真の加工について

写真の加工について 写真の色とは? 最近はスマートフォンで写真が簡単に編集できます。 それで、やろうと思えばいくらでも加工できてしまうけれど、たとえば色の加工をどのくらいやるのかといったときに、それは自分がどれくらいまで許容できるのか、ということなのかなと唐突に思ったりしています。 人それぞれ見えているものの色は完全に一致しているわけではないと思うし、写真を撮った時点でデータは加工され、それはフィルムであっても同じでプロの写真も(プロだからこそ?)魅せるように加工されていたし、そもそも今は印刷物ではなくモニタや画面で写真を見る機会が多いと思うけれど、それらの機器の色の設定や見え方はバラバラだし、もはや印刷物や作品として仕上げるのでなければ、色のこだわりは、自分の撮影や再生環境の設定の中で自己満足するものでしか成り立たないのではないかと思ったり。 ゲームの世界 一方で、近頃のゲームは絵が綺麗で、実際の風景の写真でなくても、画面のキャプチャー画像で十分美しいと思えるほど。逆に実際の風景をゲームっぽく加工したらそれは綺麗だと思えるのだろうか、その違いってなんなのだろうと思ったりして、これは受け取る側の問題なんだろうと思うと、やっぱり自分が作るものも見るものも、自分でどれくらい許容できるのかということになるのかなと思っているところです。 現実と仮想現実のはざま 現実と仮想現実の境界はどんどん曖昧になっていて、脳はすぐ騙されてしまい、けれどそれが悪いということではなく、ただそういう特質があるということだと思うので、科学技術でよい方に騙して騙されていけば、今あるものとはまた違った進歩の道も開けてくるのかなと思ったり。 こんな加工は…? ということで、試しに今までやったことのないくらい加工をしてみましたが、これくらいやってもこれはこれでいいような気がしてきました。 ずいぶん強めに加工した写真 フィルムがメインだった時は、写真を加工するなんてことはほとんど考えられなかったけれど、今は加工前提で写真を撮っているし、おまけにスマートフォンで簡単にしかも高度に加工できるようになったおかげで、こんなことを考えるようになったのかもしれません。