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富士山ぐるり一周巡拝(宝永噴火口)

 山梨の方から富士山を見る機会が多いので、どうしても富士山は綺麗な円錐形をしていると思いがちなのですが、南東の斜面には宝永火口があり、その部分はがっぽりと削れています。近くで見る火口はスケールが大き過ぎて、何がどうなっているのかちょっとよく分からないことになっていて、その様子をうまく伝えられないのですが、まさに巨大なアリ地獄といったところでしょうか。
 以前は火口の淵まで行きましたが、今回は火口の底まで下りてみました。

 離れた場所(水ヶ塚駐車場)より見た富士山。宝永火口はこんな感じで富士山に横穴を空けています。手前にあるのが宝永山です。火口の左にある白く短い線のようなものがおそらく6合目(2,500m)の山小屋です。(とりあえず車で5合目(写真の左下の方)まで行き、)このあたりを歩いて火口に行きます。5合目からは少し登りますが、6合目からは少しのアップダウンだけで楽に行けます。ただ標高は2,500m以上あるのでご注意下さい。

 宝永火口はこんな感じです。左上が山頂方面。写真だとスケールが伝えられませんが、写真右が宝永山(2,693m)。写真のちょうど中央あたりの火口の底まで下りてみました。ちなみにここは第一火口だそうで、写真右下側はまた別の火口となっています。第一火口の底から宝永山までは40分くらいかかるそうです。

 火口の底から山頂を見上げたところです。写真上の白っぽいものが見えるところが確か山頂のあたりだったと思うのですが、ここから1,000m以上もあるのに、このスケールを表現するのが難しいです。ここで少し写真を撮っていると下の方(写真手前)から強い風とともにガスが吹き上げてきて、ちょうど丸く削られたこの火口の中で渦巻いていました。


【動画】(3倍速、音声なし)火口の底から山頂方面を望んだところです。雰囲気はちょっとは伝わるでしょうか。



【動画】ガスがすごい勢いで上がってきます(火口の淵を見たところ)。


【動画】火口からの帰り道。火口の底へ下りるときにはまだ晴れていたのですが、下の方から風が吹き付けて、ガスで視界が遮られたり、急に晴れたり、まさに刻一刻と状況は変わります。

 帰りは南側にからガスが上ってきていて、雲も出来ていました。

 今回もこの火口のスケールを表現することができなかったので、またリベンジしたいです。宝永山に登ったらまた違う風景が広がっているのでしょうか。

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